『近世の庶民文化』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

★『近世の庶民文化』(高尾一彦 /岩波書店/1365円)【→amazon
江戸文化がもつ奥行きに光があてられるようになった。本書は近松西鶴歌麿らの作品に庶民の倫理意識、美意識、政治批判意識の反映をさぐり、経験的合理主義の発達と新しい人間の誕生を描きだした定評ある文化史研究の成果。「京都・堺・博多」の三都市の様相を分析した論文を新たに付す。
 
新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街 (文春文庫)

新宿歌舞伎町 マフィアの棲む街 (文春文庫)

★『マフィアの棲む街−新宿歌舞伎町−』(吾妻博勝 /文藝春秋/570円)【→amazon
ナイフがテーブルにつき立てられた。冷たい銃口をつきつけられたこともある。麻薬密売人、無国籍売春クラブ、挙銃密売―単身歌舞伎町に長期潜入して、ついにつかんだ衝撃の事実。闇世界に潜む中国人、コロンビア人、イラン人を追って書き上げた戦慄のハードボイルド・ドキュメントは、警視庁を震撼させた。
 
焼肉の誕生 (生活文化史選書)

焼肉の誕生 (生活文化史選書)

★『焼肉の誕生』(佐々木道雄 /雄山閣/2520円)【→amazon
日本と韓国、それぞれの食文化史を比較しながら、当時の文献を丹念に辿ることで「焼肉の誕生」を明らかにする。
 
先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

★『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています!−「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学−』(小林朋道 /築地書館/1680円)【→amazon
イソギンチャクの子どもがナメクジのように這いずりまわり、フェレットが地下の密室から忽然と姿を消し、ヒメネズミはヘビの糞を葉っぱで隠す。自然豊かな小さな大学を舞台に起こる動物と人間をめぐる事件を人間動物行動学の視点で描く。
 
ニッポンのヘンな虫たち

ニッポンのヘンな虫たち

★『ニッポンのヘンな虫たち』(日本昆虫協会/監修 /学研パブリッシング/1995円)【→amazon
王道から少し外れた虫達を軽妙な文章、イラスト、写真で紹介。彼らの奥深い生態から、今話題になっている外来種問題、虫の目線で見た自然界、虫を巡るオモシロ対談…雑学というフィルターを通して昆虫の知られざる魅力を引き出す。