『「進化論」を書き換える』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
1日5冊紹介(当分)。
 

「進化論」を書き換える

「進化論」を書き換える

★『「進化論」を書き換える』(池田 清彦/新潮社/1470円)【→amazon
自然選択は進化の原因ではなく結果である。ダーウィンからネオダーウィニズムに至る自然選択を主因とする進化論が大進化の理論を考えることができなかったのは、形態形成システム自体の変更こそが進化にとって最も大きな要因であることに思い至らなかったからだ―。遺伝子還元主義の誤謬を明らかにしながら、研究報告されている最新の事例に則して「進化」という「誰も見たことのない現象」の実相を鋭く論究する。
 
残念な日本語

残念な日本語

★『残念な日本語 間違ってばかりの放送・マスコミ言葉に警告!』(奥秋義信/毎日新聞社/1365円)【→amazon
テレビ・ラジオ・新聞で毎日、何げなく使われている日本語の誤用・乱用。敬語、慣用句、格言等々…なぜ間違っているか、実例を挙げて警鐘を鳴らす。
 
曲り角の日本語 (岩波新書)

曲り角の日本語 (岩波新書)

★『曲り角の日本語』(水谷静夫/岩波書店/756円)【→amazon
「お飲み物とか、お持ちさせていただいてよろしかったでしょうか」――奉り損ないの敬語、責任を回避する曖昧化表現など、「今時の若者は」と言っていられぬ曲り角に、いま日本語が。長く辞書編纂に携わる国語学者が豊富な事例を分析、文科省指導の「正しい」文法のダメさ加減や、百年後の日本語予測まで、熱く楽しく語る。
 
キリスト教とホロコースト―教会はいかに加担し、いかに闘ったか

キリスト教とホロコースト―教会はいかに加担し、いかに闘ったか

★『キリスト教ホロコースト−教会はいかに加担し、いかに闘ったか−』(モルデカイ・パルディール/柏書房/5040円)【→amazon
神の教えに従うことができるか否か―キリスト者の葛藤を描き出す。キリスト教の視座からユダヤ人弾圧の歴史を捉え直す衝撃の書、待望の邦訳出版。
 
刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記

刑務所図書館の人びと―ハーバードを出て司書になった男の日記

★『刑務所図書館の人びと−ハーバードを出て司書になった男の日記−』(アヴィ・スタインバーグ/柏書房/2625円)【→amazon
大学は出たけれど、進むべき方向を見失っていたアヴィ。偶然手にした求人広告を見て、刑務所で働くことに。犯罪者といっても、人間味あふれる彼らにしだいに心を動かされていく。看守と受刑者、いったいどちらが正当なのか…悩みながらも奮闘する、ひとりの青年の実録。