『清朝と近代世界 19世紀』ほか

今日の読みたい本・おすすめ版。
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清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉 (岩波新書)

清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉 (岩波新書)

★『清朝と近代世界 19世紀』(吉沢誠一郎/岩波書店/861円)【→amazon
いったんは存亡の危機に直面しながらも、近代世界のなかで自己変革を遂げていった一九世紀の清朝。そこにあった苦しみや迷い、努力や挑戦とはいかなるものだったか。何が体制の立て直しを可能にしたのか。その矛盾に満ち、しかも創造的な過程について、統治や社会の動向、周辺部の状況などもみながら、多面的な世界を生き生きと描く。
 
蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯

蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯

★『蒼海に消ゆ 祖国アメリカへ特攻した海軍少尉「松藤大治」の生涯』(門田隆将/集英社/1680円)【→amazon
「日本は戦争に負ける。でも、俺は日本の後輩のために死ぬんだ」運命に従い、最後の日まで懸命に生きた出陣学徒の知られざる特攻ドキュメント。感動の歴史ノンフィクション。
 
うなドン 南の楽園にょろり旅

うなドン 南の楽園にょろり旅

★『うなドン 南の楽園にょろり旅』(青山潤/講談社/1680円)【→amazon
ニホンウナギの産卵場を突き止めた塚本教授率いる東大研究チーム。次のミッションは、「世界中のウナギすべて」を集め、その進化の道筋を解明すること。しかし、これまで地球上に生息するウナギ全18種類の採集に成功した者はいない。少ない予算を極限まで切り詰め、前人未踏の自然科学の頂きをめざす。脳みそを揺さぶるような感動を求めて、いざ自然界の奥地へ。
 
おしゃべりな貝―拾って学ぶ海辺の環境史

おしゃべりな貝―拾って学ぶ海辺の環境史

★『おしゃべりな貝 拾って学ぶ海辺の環境史』(盛口満/八坂書房/1995円)【→amazon
小さい頃から夢中で集めた貝殻と高校時代に決別したゲッチョ先生。複雑な思いを胸に、貝殻を拾い集める意味を求める旅に出た。故郷館山、東京、沖縄、奇跡の浜(宮崎)を歩き、"貝人"と出会い、貝殻と人の関係を深く考える。ゲッチョ先生がたどりついた答えとは!? 異色のサイエンス≪旅≫エッセイ。
 
かぜの科学―もっとも身近な病の生態

かぜの科学―もっとも身近な病の生態

★『かぜの科学 もっとも身近な病の生態』(ジェニファー・アッカーマン/早川書房/2205円)【→amazon
病には数あれど、かぜほど厄介なものはない。これだけ長く研究されていながら、ワクチンひとつないなんて…練達のサイエンスライターが、かぜとは何なのか、かかったらどうしたらいいのか、多数の研究者に最新の知見を取材し、山とある俗信や市販薬の効果のほどを見定めつつ、自らの身を挺する罹患実験に参加までして、かぜを観察。あくまで科学の視点に立ちながら、読者の興味をそらさない絶妙の読みやすさをもって綴る、「かぜの生態学」。