「セシウムが心臓に」で有名なバンダジェフスキー氏が受賞した賞って…何?
こんなツイートがあったので、ちょっとだけ。
→https://twitter.com/#!/Todaidon/status/164362383559630848(原文ツイート切れあり)
一言だけ。バンダジェフスキー博士について査読がないとか、実験ノートとかこの板に書かれていますが、wiki に書いたように、彼はコッホ賞をはじめとして多くの受賞をされている元医科大学長の研究者です。まあ、何を書くのも自由ですが(苦笑)、リスペクトのないところに有意義なディスカッションなしですね。
…コッホ賞(ロベルト・コッホ賞)は受賞してないんじゃないかな?
→ユーリ・バンダジェフスキー - Wikipedia
ベラルーシコムソモール賞、アルバート・シュバイツァーのゴールドメダル賞、ポーランド医学アカデミーのゴールドスター賞を授与される。
→ロベルト・コッホ賞 - Wikipedia
「バンダジェフスキー」って名前、ありますかね?
バンダジェフスキー氏がロベルト・コッホ賞受賞してたら、少しリスペクトしてもいいです。山中伸弥氏とか受賞してるし。「医学研究のなかでも主に微生物学・免疫学分野における優れた業績に対して与えられる」ってあるし。
バンダジェフスキー氏が受賞したとされる賞について、順番に。
・ベラルーシコムソモール賞(google検索)
…ユーリ・バンダジェフスキー氏以外は見当たらないですね(日本語では)。ベラルーシ語だともう少し分かるかな。
コムソモール賞だと、「レーニン・コムソモール賞」はありますが、文化系(文化的評価)で受賞した人多いですかね。音楽とか小説とか。科学系も少しはいるかな。
・アルバート・シュバイツァーのゴールドメダル賞(google検索)
正確には「アルバート・シュバイツァーのゴールドメダル」ですかね? これもバンダジェフスキー氏以外は見当たらないですね(日本語では)。
受賞者、ひょっとしてトルクメニスタンのニヤゾフ元大統領とか?
→サパルムラト・ニヤゾフ - Wikipedia
サミュエル S.エプスタイン博士とか?
→Amazon.co.jp: 乳がん リスクファクターのすべてを知る!―エプスタイン博士から、全世界の女性たちへ
2005年、ポーランド医学アカデミーから、人道主義に対するアルバート・シュヴァイツアー・ゴールデン・グランドメダルを授与される。
…ポーランド医学アカデミー? 人道主義に対する?
シュバイツァー賞は日本アルベルト・シュバイツァー顕彰協会の賞とかアルバート・シュバイツアー国際人道賞とかユニクェスト・シュバイツァー賞とかAlbert Schweitzer World Academy of Medicineとかあるけど、どれだろう? 研究実績でもらえる賞なの?
・ポーランド医学アカデミーのゴールドスター賞(google検索)
…そもそも「ポーランド医学アカデミー」というのは存在するんですかね? 「Polish Academy of Sciences」(ポーランド科学アカデミー)ならあるようですが。あと、「医学部門」もあるみたいだけど…。
→ポーランド科学アカデミー - Wikipedia
公式サイト(英語)。
→Polish Academy of Sciences
とりあえず「Polish Academy of Sciences Bandazhevsky」で検索してもうまく見つからない。
ということで、
・ベラルーシコムソモール賞はどういう賞なのか確認できなかった。
・アルバート・シュバイツァーのゴールドメダル賞はどのシュバイツァー賞なのか確認できなかった。
・ポーランド医学アカデミーのゴールドスター賞は、「ポーランド医学アカデミー」の存在が確認できなかった。
どなたかもっと詳しいことを知っているかたはコメント欄で教えてください。
(追記)
『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響』という本の著者紹介では、
×ベラルーシコムソモール賞、アルバート・シュバイツァーのゴールドメダル賞、ポーランド医学アカデミーのゴールドスター賞
○ベラルーシコムソモール賞、アルバート・シュバイツァーのゴールドメダル、ポーランド医学アカデミーのゴールドスター
かな?
あと、「2009年、欧州放射線リスク委員会(ECRR)レスボス会議からエドワード・ラッドフォード記念賞を授与」というのもありました。
→Ed Radford Memorial Prize
エドワード・ラッドフォードって誰? 2009年以外の受賞者は?
→<参考資料>ECRR勧告:欧州放射線リスク委員会 第5章「リスク評価のブラックボックス 国際放射線防護委員会」核兵器・原発とともに表舞台に登場したICRP その?
ラドフォード博士は、発電所やX線のような人工放射線源でがんが発現するアメリカ人は0.5%にのぼることを指摘した1979年の最初の報告書を公表した全米科学アカデミーの委員会の委員長だった。
この報告書はペンシルバニア州のスリーマイル島原子力発電所事故直後に発表となるものだけに広く期待を集めたが、この報告書を準備したグループ、すなわち「電離放射能の生物学的影響委員会」(the Committee on the Biological Effects of Ionizing Radiation)の数人の委員から、鋭い批判を受けた。
21人の委員からなる委員会は割れ、立ち往生した。アカデミー全体の意見は報告書は撤回するというものだった。そしてこの報告書は撤回され、翌年、リスク推定を基本的には半減させるような見直し報告が公表された。ラドフォード博士はその結論の受け入れを拒否した。
→Edward P. Radford, 79, Researcher in Radiation Cancer Risk, Is Dead - NYTimes.com
Dr. Radford was chairman of a committee of the National Academy of Sciences that released an initial report in 1979 indicating that one-half of 1 percent of Americans would develop cancer from manufactured sources of radiation like power plants and X-rays.