googleのえらい人は、なんで人間を使わないのかと質問した人間をcrazyな奴を見るような目で見た
こんなところから。
→長尾のブログ2.0: Webの間違った進化
(グーグル・ニュースに関して)グーグルのエンジニアリング担当副社長ウェイン・ロージングは、編集に人を介在させないことについて聞かれて、「人間なんか使うわけないだろう。グーグル・ニュースはエンジニアリング・ソリューションなんだから」と繰り返し述べていた。
というくだりがあった。
「人間なんか」という部分のもともとの表現がどんなものだったのかわからないが、こういうことを平然と言う奴に対して、僕は憤りを感じる。
こんな奴は、機械が編集したニュースでも読みながら、機械が作曲した音楽でも聞いていろ、と言いたい。
(太字は引用者=俺)
ということで、ひさびさに「くんくん探偵」を稼動させてみます。
これについては、ちゃんと梅田望夫さんのblogで元テキストが紹介されています。
→CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:YahooとGoogleは何が違うのか
まず、Tom Foremskiは1年前のGoogleクリスマスパーティを思い出し、こんなエピソードを紹介した。
「I asked Mr Rosing why Google News doesn’t use a few full-time editors to clear out duplicated stories and clean up sometimes poorly aggregated pages. He looked at me as if I was crazy. Why would Google want to use people? Google News is an engineering solution, he said.」
わずか1年でGoogle Newsなんて当たり前の存在になってしまった感があるが、1年前は、「Google Newsには編集者が不在」ということに皆「大きな驚き」を感じていた。それでTomがGoogleのRosing副社長にそのことを尋ねたら、Rosingは「人間なんか使うわけないだろ、Google Newsはエンジニアリングソリューションなんだから」と答えたという。
元テキストは、こちらです。
→Stuff you didn’t know about Google?a report from the Googleplex Xmas party
「He looked at me as if I was crazy」というのが抜けてますね。まぁこれはTom Foremskiさんの主観なので、面と向かって既知外呼ばわりされたわけではないですな。
しかしこの「Why would Google want to use people?」というフレーズ、Googleで検索しても英語では出てこなかったんだよな(梅田さんのblogは出てきます)。…企業秘密?
「なんでGoogleに人間を使って欲しいわけ?」と欽ちゃんコトバ風に訳してみます。
(追記)
こんなのはどうかなぁ。
→ロングテール - The Long Tail: 確率論的な時代
Q. 何で人々はWikipediaやGoogleやブログっていうもの全体に対して居心地の悪さを感じるのか?
A. なぜならこれらのシステムは馴染みにくい確率(統計)論的に動くからで、マクロスケールの最適化のためにミクロケールにおける完全性を犠牲にしているからだ。
Q. はぁ?
くわしいことはあちらのサイトを見てください。
(2006年5月16日)
この話は、次のテキストに続きます。
→http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060526#p1
現在進行形で「安い娯楽」を求めようという人には、本当に安い娯楽しか提供できない。だからロングテールが重要なんだ
いろいろなところを見ていてちょっと気になったので。
こんなところから。ネットゲームがどのようにダメになっていったのかについて。
→島国大和のド畜生 俺の中の去年の10大ゲーム関係話 その2
(前略)
・ネットゲームがそろそろ勝負時
ネットゲームの市場争奪戦の、最初の幕は下りたかな、という印象。
ウルティマONLINE(UO)から始まる、ワールドシミュレーター系(月額課金システムの)は、ビジネスモデルとして破綻したと思ってる人が多いと思う。自分もある意味そう思ってる。
これはUOの最初の料金設定が間違っていた為(手塚治虫のアニメのダンピングに近いか?)必然的に発生した破綻。かつてコアゲーマーは月に数本(3万円前後)のゲームを買っていたのに、ネットゲームでは2千円前後でそれ以上の時間を拘束される。
そんな長時間遊ばれても、新鮮味を失わないゲームなど有り得はしないから、運営会社は常に不満をぶつけられつつ新たなクエストを作成しつづける事になる。はした金で。
結果、少しの改変で長時間持つゲームバランスにする為に、ありえぬ難易度のクエスト、超低確率のドロップアイテムが、日常となり、楽しむ為のゲームが苦役となっていく。
結局、単純なパラメータアップ&レアアイテム争奪+コミュニケーションシステムのゲームが、解り易さと保守の安さから生き残ってきた。
ユーザーにも開発者にも、全くメリットの無い状況が続いている。メーカーの一部は幸せそうだけどね。
そして第ニ幕開演。
(後略)
中古販売とかダンピングとかされるソフト=モノ販売に比べると、オンラインゲームのネット課金というのは定期的に金が入ってくるという意味でメーカーにとって悪くないシステムだと思ってたんですが、入ってくる金が減ってきたために、コストをかけないで長時間楽しめる(というより、苦しめる)ようなシステムの方向に走ってしまった、という話。ゲーム業界にはあまりくわしくないんですが、たとえば映画・漫画のような古典的名作をより安い価格で出す、という「低価格化」とは別の、システムとしての劣化がオンラインゲームに顕著になってきた、という感じなんでしょうか。月額○千円とかで映像を売っている商売があったとして、そこが「過去の蓄積物(すでに制作費の回収はほぼ終わっており、流通経費プラスアルファで利益が出るようなもの)」ではなく新作で営業しなければならないとしたら、多分ぼくの考えることは「1時間でできる話を2時間にして売る」というような方法ですかね(音楽だったら、無駄にリフが多いリミックス・ヴァージョン? 小説の場合は、ちょっとどんな方法をしたらいいかは不明です)。つまり、「安い娯楽をハイ・レベルで提供するためには、『過去の蓄積』に興味を持たせる、ロングテール商法を意識しないと首が絞まってくる(貧すりゃ鈍する、になってくる)」と。
で、別の業界ですが、こんな話もあったり。
→POLAR BEAR BLOG: デジタルコンテンツは「売れる」のか?
今朝の日経新聞に、もう1つ面白い記事が掲載されていました。先日からスタートした「ねだんの力学」という特集の第3回目で、今日の記事では映像・音楽配信がテーマになっています:
ねだんの力学③ 映像・音楽配信 手ごわい無料の「常識」(日本経済新聞2006年1月12日朝刊、第11面)
記事の中にこんな一文があります:「いくらなら映像配信サービスを利用しますか」。東映などが昨年9月設立した映像配信会社、シネマプラス(東京・中央)がサービス開始前に実施した調査結果を見て折坂哲郎社長は「軽い目まいを覚えた」。回答の大半は「0円」。経費が見えにくいネット流通の難しさを痛感した。
映像・音楽配信は市場の立ち上げ期ということに加え、業者間の競合もあり、各社はユーザーへの浸透を意識した価格(=低価格)を設定することを余儀なくされています。それに加えて、ユーザーの間に「デジタルコンテンツは無料であるべき」という意識があるのならば、業者はさらに価格を引き下げることを迫られるでしょう。どんどん下がる価格が、さらにユーザーの「デジタルコンテンツ=無料」という意識を煽るという悪循環に陥ることも考えられます。
(後略)
結局ユーザーが「安い娯楽」というか、「娯楽というのは無料で手に入るものだ」という考えがもう定着しているので、デジタル・コンテンツを提供している(しようとしている)側は、どうやったらビジネス・モデルを確立できるのかわからないのが問題です。本や映画は基本的に「無料」ということはないんですが、ネットで見られるテキストや映像に、利用者が金を払う、という商慣習はないわけですね(回線使用料、という概念はあったとしても)。
今までの莫大なコンテンツの蓄積を元に、それにぶらさがるような形で「既得権益」を維持しようとしてても、新しいコンテンツを作り、提供し、それによって金を得るシステムが早いところ確立されないと、もう、幹の部分で切り落とされてる葡萄棚のような感じというか、氷山にぶつかったタイタニック号というか。
(2006年5月16日)
(追記)
再言及いただきました。
→http://dochikushow.blog3.fc2.com/blog-entry-369.html
娯楽の提供方法としては、連載漫画が近いかと思っています。
なるほど、なのです。
(2006年5月18日)
ブックマークから(2006/05/17)
あとで俺のブックマークに入れたり入れなかったりするものの候補。ときどきある【PR】のリンク先をクリックして何かを買うと、おいらに少しだけお金が入るのです(アフィリエイト)。
身の回りのミクロな世界 : Hotwired
お手軽な顕微鏡の紹介です。これはいいものです。
除名取消要請書(神山茂夫)
裏の共産党の歴史がわかりそうです。
山本浩アナウンサーの実況中継オープニング名ゼリフ
サッカーを盛り上げてくれる人のオープニング集です。
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顔文字のサンプルがたくさんあります。コピペ利用できます。
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色のイメージで具体的に例を挙げて語るウェブデザイン。
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名古屋大学付属図書館にある古典籍のデータベースです。内容紹介が少しあるのが面白いです。
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団塊世代のほかにもいろいろあるようです。
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主役の人にいろいろ聞いてます。下のほうから読むのです。なかなか長文です。
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認識力・思考力で「水からの伝言」を考える。
水子の祟り - 超常現象の謎解き
「1970年代に、いわゆる新・新宗教が"考案"し、つくりだしたもの」だったそうです。
ゲーム批評用語辞典
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少女漫画キャリアの長いかたによる作品分析です。
太田光、先輩三谷幸喜への屈折した想いを語る。
こういう関係だったとは知りませんでした。
歌詞検索
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「ハリスおばさんシリーズ」ついに完結!
これ、読みたかったんだけどまだ手に入るかなぁ。