アネクドート(ロシア・ジョーク)


第22回党大会で、スターリン批判を行ったフルシチョフは、その後の作家同盟の集会でもスターリンの「個人崇拝」と「血の粛清」について糾弾した。演説の最後に、なにか質問はないかとフルシチョフが言うと、後ろの方からおずおずと声がした。「では、お尋ねしますが、その時、あなたは何をしていたのでしょうか?」フルシチョフは真っ赤になってテーブルを叩いた。「誰だ、今の発言は?」会場はシーンとなり、誰も名乗り出なかった。フルシチョフはさらに大声を張り上げて怒鳴った。「質問したのは誰だ!」しばらくの沈黙の後、フルシチョフは一同をジロリと眺め回して言った。「そう、君たちと同様こんなふうに沈黙していたのだよ」
ジョークに分類してしまうには惜しいような、切れ味の鋭い批判というのはこういう風にやって欲しいと思うようなネタ。でもフルシチョフも、彼のスターリン批判も若い人間はもう知らない人が多いと思います(俺もよく知りません)。スターリンは知ってるけど、フルシチョフの顔はよく分からない。ケネディと同時代のソ連の書記長で、キューバ危機の時はこの人がソ連代表で本当によかった、と今や歴史になってしまった当時のことを読みながら思う。
共産主義国家が残した偉大な遺産。他の共産圏国家も含めた、世界史板の偉大なスレッドはこちら。
ソ連支配下の東欧の衛星国について教えて!Part2
http://academy.2ch.net/whis/kako/1011/10110/1011062265.html
「Part1」も探してみたんですが、見当たりませんでした(ダウンロードしたログは手元にあるので整理中)。
続けます。

実話シリーズ5・1938年の話。
スターリンウクライナ共産党に不穏な動きがある。トハチェフスキー(赤軍元帥、1937年6月に銃殺)に連なるヤツラは粛清してしまえ!」
この一言で、ウクライナ共産党中央執行委員会会員86名のうち83人が粛清された。
ベリア「同志スターリンよ、ウクライナの件はかたずきました」
スターリン「何人粛清したのかね?」
ベリア「執行部のほとんど、86人中83人です」
スターリン「そうか、わたしの予想より3人少なかったな。ところで、3人のうちもっとも若いのはだれかな?」
ベリア「ニキータ・フルシチョフです」
スターリン「じゃあ、そいつをウクライナ共産党の第一書記にしよう」
・・・こうしてほとんどスターリンのきまぐれで、ウクライナフルシチョフが出世できることになった・・・。

スターリン「そうか、わたしの予想より3人少なかったな。」
↑普通ここでオチじゃないのか(笑)
こうなると、実話とジョークの区別・境目がつきません。