「全く読書しない」3人に1人 文化庁「国語世論調査」(朝日新聞)

http://www.asahi.com/national/update/0619/034.html


 3人に1人は全く本を読んでいない――。文化庁が19日公表した「国語に関する世論調査」では、そんな結果も出た。地域別では、四国、東北、九州で「全く読まない」という人が多く、関東や近畿は少ない。

 この調査で読書量について調べたのは初めて。雑誌や漫画を除いて、「1カ月に何冊の本を読むか」と質問した。1〜10冊が58.1%で最も多かったが、次いで「全く読まない」が37.6%にのぼった。11〜20冊、21〜30冊、31冊以上はわずかだった。

 「全く読まない」の割合を地域別にみると、高かったのは四国(59.8%)、東北(48.5%)、九州(47.4%)だった。低かったのは関東(28.6%)と近畿(34.3%)などだ。

 都市の規模が大きい方が、全く読まない人が少ないという傾向も出た。東京都区部(18.3%)、政令指定市(31.1%)に対し、人口10万人未満の小都市は41.8%、町村は48.0%だった。

 年代別では、1冊も読んでいないのは60歳以上の47.3%から40〜49歳の26.0%までの幅があった。

 文化庁国語課は「地域差については、手軽に本が買える書店が近くにあるかどうかや、通勤に電車を使って気軽に本を開くことが出来るかどうか、といった要素の違いも考えられる。働き盛りの世代は、仕事で読んだ本を含めている可能性があるかもしれない」とみている。

(06/19 22:04)

文化庁の「国語に関する世論調査」は、以下のところで読めます(PDF版)
http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/14yoron.pdf
朝日のこの記事では、調査した人数・調査方法などが欠けてたので補足すると、

調査対象:全国16 歳以上の男女3 ,000 人
調査時期:平成14 年11 月14 日〜12 月2 日
調査方法:個別面接調査
回収結果:有効回収数(率)2 ,200 人(73 .3 %)
調査不能数(率)800 人(26 .7 %)
とのことです。十代の前半以下が調査対象から省かれてるのは、そちらのみを対象にした読書・国語に関する世論調査があったりするんでしょうか。
実は読んでる人の数が「3人に1人」かと誤読してしまいました。まぁ、例によって新聞の恣意的な見出しを批判しますと、実は文化庁のテキストでは、

(1 )1 か月の読書量<問3 >(P10 )
―1 〜10 冊が58 %,全く読まない人は38 %―
と、過半数の人間が少なくとも1冊は本を読んでいることを強調しているようです。「全く読まない人」でも、新聞や雑誌ぐらいは読んでいるわけで。
昔の日本や世界の開発途上国では、「教科書以外に読むモノがない」ということで、せっかく読みかたを覚えても忘れる、なんてこともあった(今もある)らしいですから、まぁとにかく、インターネットや携帯メールのテキストでも何でもいいから、読んだり書いたりして欲しいとは思います。
昔より「書く人」が増えている(商業的に書く人以外の、ネットや携帯での情報発信として書く人)と俺には思えるんだが、これの調査などはどうなってるんでしょうか。