思いつきメモ・2種類の商品

世の中の商品には「時間短縮系」と「時間つぶし系」の二種類があると思う。たとえば車は、それを使うことによってある行為がより短い時間でできるし、映画はそれを見ることによって一定の時間が消費される。
別の言いかたをすると「便利な商品」と「楽しい商品」ということになりますか。
しかし「時間つぶし系」の商品を売るには、各個人の消費できる時間が限定されているので、実は限界がある。アニメ産業なんて大ウソ。そんな時間つぶし系商品なんて、いくら開発したところで日本の景気は回復しない。
車やビデオ、パソコンや携帯電話が売れたのは、それらがある種の「時間短縮系商品」だと、買い手(ユーザーあるいはディーラー)に思いこませることに成功したからなんじゃないか、と思う。
まぁ実際には、ビデオを使うことによって逆に見なければいけない映画の数が増えたり、パソコンを使うことによって暇な時間がなくなったりしたりしたんですけどね。「便利な道具」が「楽しい娯楽」になってしまった、という。
で、今、多分具体的にこれがあると便利、というような商品って何でしょうね。それを見つけない限り日本の景気は回復しないような気がします。