小泉氏は本当に「勝利宣言」したのか

小泉首相が異例の「勝利宣言」 自民総裁選(朝日新聞
http://www.asahi.com/politics/update/0917/010.html


 小泉首相は17日、都内で講演し、20日投票の自民党総裁選について「あと3日たてば私は再選される。公約通り郵政民営化道路公団民営化を進める」と語った。国会議員の支持で優位に立ち当選が確実視されているとはいえ、地方票の動向がはっきりしないなかで異例の「勝利宣言」だ。

 一方で対立候補からは17日、「敗北宣言」が相次いだ。党本部での公開討論会で、高村正彦元外相は「政策を訴えてきたが、残念ながら政策だけで勝負が決まる状況ではない」。藤井孝男元運輸相も首相が再選される場合は「反小泉とか、小泉さんを引きずり降ろすとかいうことではない」と語った。

 01年春の小泉政権発足以来、自民党では「小泉対抵抗勢力」の対決が続き、今回の総裁選は首相と反小泉連合が真っ向から対決する展開となった。ただ、その先頭に立ってきた亀井静香政調会長も討論会で「私は自民党を愛している。私の考え方が支持されなかったからといって、党を出る気はない」と述べた。

(09/17 20:34)

それに対して、毎日新聞では以下のように書かれてます。
郵政民営化後に数兆円の売却益−−講演で小泉首相毎日新聞
http://www.mainichi.co.jp/news/article/200309/18m/008.html

  小泉純一郎首相は17日、東京都千代田区で開かれた「21世紀政策研究所」(田中直毅理事長)のシンポジウムで講演し、自民党総裁選について「(投票日の20日まで)あと3日たてば分かります。私が再選されれば、公約に示したとおり、郵政3事業民営化も道路公団民営化も、進めていきたい」と再選に強い自信を示した。そのうえで「郵政を民営化しないで行政改革、財政改革をやれというのは、手足をしばって泳げというようなもんだ。民営化は早ければ早いほど国民負担が少なくて済む」と強調、公約通り07年4月からの民営化を目指す考えを示した。

  さらに首相は「民営化でどれだけ後の人が助かるか。どんなに少なく見積もっても民営化のあかつきには数兆円の売却益がでるだろう」と改革によってもたらされる経済的効果にも言及し、理解を求めた。【堀井恵里子】

 (2003年9月18日毎日新聞朝刊から)

「3日たてば私は再選される」と言ったのか、「3日たてば分かります」と言ったのか、というのはかなり重要な問題だと思いますが…。後者の場合だと「勝利宣言」と言えるかどうかは微妙でしょう。
実際にどちらの記事が正しいかは不明ですが、毎日新聞のほうがいつ・どこでそのような発言を述べたのか、またその記事を書いたのはどの記者であるかが明記してある分、朝日新聞より少し情報提供としてはいいのでは、と思いました。