「女子高生・今村歩さんの請願書」を話題にしているかたへの質問

この「女子高生・今村歩さんの請願書」を話題にしているいくつかのサイトで、俺が一つ、メディアリテラシー的に興味を持っていることがあります。それは以下のようなことです。
1・そのネタを自サイトで語る前に、あなたは今村さんの元テキストに目を通した・読みましたか。少なくとも元テキストを探す努力ぐらいはしましたか(もしそれをしていないで小泉総理の批判を、もっぱら首相の「請願書を読まないで何かを言っていた」部分を中心におこなっている人がおりましたら、一言言っておきます、あなたにその資格はありません)。
2・今村歩さんが作成した「署名用紙」と「請願書」は、俺の昨日の日記(http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20040208)にありますが、それを読んだ感想をお伺いしたいと思います(俺の意見は、その2つのテキストにテキスト量を中心にした内容の違いがあるのはあまりいいことではないと思います。「もし引用したテキストが本当ならば」という留保つきではありますが)。
3・これはかなり重要なことですが、あなたの周辺にこの「署名用紙」に署名をされたかたはいらっしゃいますか。そしてもしそのようなかたがいらっしゃったら、それはどこで、どのような場所(集会その他)でしたか。さらに重要なこととして、それは「署名用紙」と「請願書」の両方を見られたうえでの署名行為でしたか。


「なぜ人を殺してはいけないのか」という問いが注目を集めた。人を殺すのは悪いことに決まっているのだからわざわざ「なぜ」とたずねる必要はないという考えもある。しかし、人を殺してはいけない理由をあげるのはむずかしいかもしれないが、問いを圧殺してはいけない。そういう問いを立てるからといって、殺人を肯定しているということにはならない。感情ではなく論理の問題である。自衛隊イラクの人に貢献するのだから、自衛隊の派遣に反対するのは間違っている、と、感情的に反対の考えを排除するのではなく、あらゆる場合について論理的に考察しなければならない、と思う。小泉首相のように、そもそも読みもしないで批判することは反教育的である。

請願書も読まずに、「この世の中、善意の人間だけで成り立っているわけじゃない。なぜ警察官が必要か、なぜ軍隊が必要か。イラクの事情を説明して、国際政治、複雑だなぁという点を、先生がもっと生徒に教えるべきですね」と反論したと言うのだから呆れてしまう。

誠実さのない人間に教育論を弄ぶ資格などない。

この国の未来を担う世代からの真摯な異議に対しては、正面から受け止めて説明をする義務が国家のリーダに求められるくらいの認識がないのだろうか。まるで子ども扱いして、それを教師の責任へ転化するというお粗末な思考回路しかない人物はさっさと退陣して頂きたい。


 いやはや、信じられないの一言。 常識からしても、人からの手紙を読まずに、返事を送るほど失礼なものはない。しかも、自分のそういう態度をおいておいて、学校の先生を批判するとは。 だいたい、「警察が必要か、軍隊が必要か、イラクの事情」など、小泉さんが、まともに説明したことがあったのか。その説明で誰が納得したのか。自民党内部でも、ベテランが反発してる。本当にとんでもない。

ものすごい違和感と嫌悪感を感じた。
しかも、署名を読まずにこう言ったと言う。
改めて、このままでは軍国主義になってしまうと感じた。
そろそろ小泉さんにも降りて欲しいかも。

今回の誓願に至る盛り上がりで、彼女の心には連帯感や信頼感も生まれた事でしょう。
それをあっさり門前払いし、土足で踏みにじるような首相の言動は全く話しにもなりませんね。
自衛隊うんぬん以前。首相(というか人間としてあるべき)の資質の問題です。
彼女の悲しみが伝わってきます。

小泉首相が相手の手紙を読まずに反論したのは、たしかにルール違反です。しかし、彼には時間がなかったのではないでしょうか?

とりあえず一言。逆切れする前に、まず読んでから言え。

高校生の署名、意見がどこまで深い考察がなされたものかはよくわかりませんが、一人の”オトナ”として首相は署名を読むべきだし、あんな頭っから批難するような言い方は適切とは思えません。
下手すれば政治的無関心を助長することになるでしょう。
それがこの国にとって一番よいことなのでしょうか?
まるで理解力、想像力のない人間に思えてしまいます。

これに対してわが国では、小泉君が相変わらず元気である。TIAOさんの記事:


高校生から自衛隊撤退求める請願書に小泉首相は読まずに反論・・・誠実さの欠如


のとおり、都合の悪いことは聞かないふり、面倒くさいことは他人に責任転嫁してばかりの無責任宰相ぶりは相変わらずだ。


 読みもせずにこれです! 高校生もさぞガッカリしたことでしょうね。そのうえ、教育のあり方に注文ってことですが、これって「先生も役人なんだから政府の考えに同調した教育しろっ!」って言ってることか。

もしも教育現場に注文をつけることがあるとすれば、NHKのように政府見解を子供に教えることではなく、未来の指導者がこのようなことをしないよう、まず人の話を聞いてから物を言う、という最低限のモラルを徹底することではないだろうか。(しかし、これは釈迦に説法です。)
事件が報道されてから2〜3日ぐらいでは、何かを言うには早過ぎるという印象です。