首相に「請願書」を出した高校生・今村歩さんにはちゃんと付添人がいたみたいです

イラク署名首相に提出 高校生に激励次々(しんぶん赤旗2004年2月6日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-02-06/14_01.html


 「日本中の青年が味方です。がんばりましょう」「小泉首相は絶対許せない。元気出して」。武力によらないイラク復興支援を求めて五千三百人の署名を集めた宮崎の高校生を批判し、教育に注文をつけた小泉首相にたいし、全国の青年から高校生を励ます行動と声が広がっています。

 高校生、今村歩さんが内閣府に署名を提出するさいにつきそった「イラク救済基金」代表の大平直也さんのもと(imamurafight@myad.jp)には、新聞で報道されてから、たくさんのメールが届いています。

 大阪の男子高校生は「五千以上集めるというのはほんまにスゴイことだとおもうよ。その努力と行動をあっさりふみにじる小泉の態度は、最悪だとしかいいようがない。日本中の高校生や平和を願う人すべてを侮辱している。怒りを通り越して、早く辞めろという思いでいっぱいだ」。

 京都の学生は「イラクの子どもたちのために行動したあなたはすごいと思う。批判する人たちは命の重さがわかっていない。…平和の声を若い世代から広げていきましょう」とよびかけます。

 高校教師もメールをよせています。「あなたの勇気ある行動は間違ってはいません。どの子もイラク戦争反対の立場は共通しているし、だれもがブッシュ大統領小泉首相に対しおこっています。間違っているのは首相です。私はあなたのことを生徒に伝えます。行動してくれてありがとう」

 「高校生の意見表明をふみにじることは子どもの権利条約違反です…そんな人が権力を行使する社会のほうがおかしいのです。」(二十代男性)

 大平さんは、「こんなにたくさんのメールが届いて驚いています。今村さん自身からも『小泉首相のコメントをきいたあとは沈み込んでいたけれど、たくさんの応援メールが本当にうれしいし、勇気がもらえた』というメールがよせられました」といいます。

この記事の中の「大平直也」さんは宮崎の都城市で活躍されているようなので、その関係と思われます。
↓「イラク救済基金」については、以下のサイトなど
http://genki365.wainet.ne.jp/gnk/gallery_view/gallery_page_main.php?show_button_thumbnail=on&group_id=G0000918
いろいろ見てみたら、「しんぶん赤旗」にはその前記事もありました。
↓首相発言に怒り広がる 平和求める高校生の署名 請願内容も読まずに批判(しんぶん赤旗2004年2月4日)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-02-04/15_01.html

 宮崎県の高校三年生が武力によらないイラク復興支援を求める五千三百人の署名を提出したことについて、小泉首相が請願内容も読まずに「イラクの事情をよく説明して、なかなか国際政治、複雑だという点を先生が生徒に教えるべきだ」と発言したことに、怒りの声が広がっています。

 署名は、今村歩さん(18)が、市民が殺されていくイラクのニュースに、いたたまれなくなって、一人で始めたもの。二日、上京し「小泉首相に届けてほしい」と、内閣府に提出しました。

 首相は、官邸で記者団の「署名を読みましたか」との質問に、「いや読んでいません」。「読む考えは」と聞かれ、「自衛隊は平和に貢献するんですよ。学校の先生もよく、生徒さんに話さないと。…この世の中、善意の人間だけで成り立っているわけじゃない」などと語りました。

 「首相は、イラクの子どもや市民に思いを寄せて署名を集めた高校生の声を真正面から受けとめるべきで、署名を読まずに、心を傷つける発言をするのは許せない」と、話すのは日本高等学校教職員組合の岡田愛之助委員長。「高校生は、憲法をしっかり学び、自衛隊では平和的解決にならないと行動したのだと思います。この高校生の声こそ、世界の流れにそっているし、未来を感じます」

 バグダッドに事務所を構える「イラク救済基金」代表の大平直也さんは、宮崎での写真展を通じて今村さんと出会い、署名提出につきそいました。「提出の際、内閣府の担当者は憲法で請願権が保障されており、その行使によって不利益はこうむらないといったのに、こうして彼女が傷つけられるのはおかしい。日本政府はイラクの子どもにも、日本の子どもにも背をむけている」

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 全日本教職員組合(全教)の山口隆教文局長は三日、「一国の首相としての見識を根本から問われるにとどまらず、おとなとしての最低限の常識にさえそむく小泉首相の対応に強く抗議し、発言の撤回を求める」との談話を発表し、小泉首相に送りました。

 全国私立学校教職員組合連合(全国私教連)の谷正比呂中央執行委員長は同日、「教育の場に特定の政治的な見解の押しつけを強要しようとし、請願権にもとづく高校生の行動を二重、三重に裏切る小泉首相の発言の撤回を要求」する談話を発表しました。

どうも、分かりやすい反・小泉な背景が、この署名運動にはあるみたいです。