中国新聞記者・田城明さんのレポートを批判的に読み解く

「尿(尿検査)」でこの人のサイトを検索してみると面白いことが分かります。
劣化ウラン弾・被曝深刻
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/
↓体中に破片食い込む  骨がん?苦闘の日々
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us/000404.html


 「ひどい話さ。九三年にボルティモアの退役軍人病院で尿検査を 受けたら、劣化ウランが検出された。でも、正常の範囲だってい う」
↓性交渉で妻にも被害 夫、危険性教わらず
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/us/000406.html

 ステイシーさんの体力も衰えるばかり。下痢、関節や足の痛み、全身のけん怠感…。これまでにカナダの放射線化学者が、二度彼の尿を検査。いずれも劣化ウランが検出された。カリフォルニア州の民間医による血液検査では、重金属汚染と診断された。
↓「国に奉仕」重い代償 体力衰え死を予感
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/england/000602.html

 妻にもその記事を見せ、病気の原因と治療法を探る夫妻の努力が 始まった。体調悪化で病院勤務を断念した九六年、カナダの専門家 に尿検査を頼んだ。高レベルの劣化ウランが検出された。
↓子へ影響するとは… 脳・内蔵・足に異常
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/england/000604.html

 「自分の体調異変は湾岸戦争が原因だと思っていたよ。カナダの 核化学者に調べてもらった尿検査でも劣化ウランが検出された。で も、まさかそれが子どもにまで影響するなんて考えてもいなかっ た」
↓戦争年金 資格なし 腎透析で命つなぐ
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/england/000606.html

 同じ年に、退役軍人との交流で知ったカナダや米国の専門家に尿 の分析をしてもらった。「劣化ウランが含まれている兆候はあるけ ど、尿にタンパクが出過ぎてきれいに分離できない。どちらからも 同じような結果が届いてね…」
↓健康への影響否定 「重要兵器 廃棄せぬ」
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/england/000608.html

 これまでに、相当数の退役軍人らがカナダや米国の独立した核化 学者らの尿検査を受け、劣化ウランが検出されている。

 その点についてベーカーさんは「現実は認識しているが、結果が どこまで科学的かも分からず、疾病と結びつけるような裏付けには ならない」と一蹴(いっしゅう)する。そのうえで、こう付け加え た。「国防省でも退役軍人のための医療診断プログラムを設けて、 必要に応じて尿検査を実施している。受診に来る者がいないだけ だ」

↓「毒性、精子に影響」 刺激物質 妻に痛み
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/england/000609.html

 劣化ウラン粒子は、血液を通してリンパ節や骨にもたまり、免疫 システムや血液をつくる骨髄にも影響を与える。尿と一緒にわずか ずつ体外へ排出されているのが、退役軍人らの尿検査から検出されているのだ。
↓「がん一層深刻に」専門家先行き懸念
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/after/000708.html

 帰還直後から体に異変を覚え、最後は全身の痛みに襲われたテリーさん。尿から大量の劣化ウランが検出されていた彼は「自分の死が劣化ウランによるものとの証明になるなら」と、遺書であらゆる臓器や骨などの組織検査を、米国の独立の研究機関に依頼した。

 「肺や甲状腺(せん)、骨などから研究者も驚くほど検出されたわ」と言うスーザンさんは、夫の死が劣化ウランによってもたらされたと確信する。

とまぁ、いろいろかわいそうなかたがた(主に軍人)の「証言」が出て来てますが…ちょっと待った
「尿検査」で「劣化ウランが検出された」って言っているのは、注意深く読むと実は「カナダの放射線化学者」「カナダの専門家」「カナダの 核化学者」「カナダや米国の独立した核化 学者」だけ。で、いろいろな状況証拠から、この人はカナダのUMRCウラニウム・メディカル・リサーチ・ センター)の、ドラコヴィッチ博士かもしくはその弟子かと思われます。というか、それ以外には考えられません。
あとは「正常の範囲(ボルティモアの退役軍人病院)」「重金属汚染(カリフォルニア州の民間医)」「尿にタンパクが出過ぎてきれいに分離できない(カナダや米国の専門家)」などなど言ってますよね。
さて、ここから先は皆さんに考えてもらいたいんですが…たとえば、生命保険や障害保険などは、自分に有利な診断をしてくれる医者を使う(利用する)というのは、ある程度世慣れた人や、詐欺師みたいな人にとってはありがちなことですよね。で、俺の見立てでは、この「劣化ウラン弾・被曝深刻」のテキストの中に出てくる、かわいそうなかたがたは、どう考えても詐欺師とは思えません。
あとはまた明日。