「劣化ウランが検出」って何よ

↓米軍サマワ帰還兵から劣化ウラン 元軍医が東京で報告(朝日新聞
http://www.asahi.com/national/update/0412/025.html


 イラク南部のサマワに米憲兵隊員として駐留して帰国した9人が体調不良を訴え、4人の尿から劣化ウラン(DU)が検出されていたことがわかった。来日した元米陸軍軍医のアサフ・ドラコビッチ博士が12日、東京の市民集会で報告した。「米軍の砲弾の燃焼ダストによる被曝(ひばく)によるもので、現在、駐留中の自衛隊員も被曝の可能性は極めて高い」と警告した。

 核医学を専門とするドラコビッチ博士は91年の湾岸戦争でのDU弾の使用を批判して米軍当局と対立。97年に軍を離れ、ウラニウム医療研究センター(UMRC)を設立した。

 報告によると、昨年4月から8月にかけ、オランダ軍に引き継ぐまでサマワで警備任務などに就いていた軍曹(37)ら9人は、慢性的な頭痛、吐き気、腎不全、免疫障害などに悩まされUMRCに相談した。

 昨年12月、9人から採尿してドイツの研究所で分析した結果、9人中7人から自然界では存在しないウラン236が、うち4人から他の劣化ウラン同位体が検出された。

 博士は「ウラン236は核実験の影響などでごくまれに尿から検出されることはあるが、核廃棄物のDUとの組み合わせで検出された以上、4人がDU弾で被曝したことは間違いない」と結論づけた。 (04/12 21:56)

劣化ウラン」という物質が具体的に体内から検出された、というのは俺的には意味不明ですが、ウラン235と238の割合が劣化ウラン的な(自然界に存在するウランの割合より、若干238が少な目になっている)尿検査の結果が出たということでしょうか。「一般には劣化ウランにおけるウラン236の存在は深刻視されない」(http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/29.html)らしいですが、どのような検査をやってウラン236までが検出されたのか皆目不明です。新聞記事としては情報不足気味。
9人の人の「慢性的な頭痛、吐き気、腎不全、免疫障害」というのは、放射能よりも重金属汚染じゃないかと思うんですが、具体的にどれだけの劣化ウランが体内にあって、それの放射線量が「ヒバク」と言ってもおかしくないほどの量なのか、どうもよくわかりません。
この新聞記事を読んだ普通の人は、どのような感想を持つんでしょうか。俺は、この記事は情報量が少なすぎて、何かを判断する(たとえば、サマワ放射能汚染地域であるか否かの判断をする)材料には、とてもなりませんでした。