古日記とハリー・スティーヴン・キーラー

lovelovedog2004-06-01

最近は日記の過去ログを読んでますが、こんなのを発見。
↓映画評論家緊張日記(2002年8月17日)
http://www.ltokyo.com/yanasita/diary/02082.html


 原稿を書いている最中、ふとした出来心でウェブでなんやかや検索をはじめたと思っていただきたい。なんの気なしに暇検索をしていてとんでもないことが判明した。史上最低のミステリ作家Harry Stephen Keeler(ハリー・スティーヴン・キーラー)という人がいる。知らない人は殊能将之氏による紹介を読みねえ。で、ぼくはKeelerの本を一冊だけ持っている("Tiger Snake")。なんせKeelerの本は30年代に無名ペーパーバック出版社から出て即絶版、みたいなものばかりで、けっこう古書価が高く(マニアがいるので)おいそれと買い集めることもできないのである。で、ほとんどコレクションは諦めていたのだが、なんと! ルイジアナ在住のマニアが一人でこつこつとKeeler復刻活動をしているののを発見したのだ。Ramble Houseという出版社から、すでに50冊近くが復刻されている。一冊$19.95。これは買いだろう(ちなみに古書価は$70〜$200というところ)。問題はだね、これいったいどれを買えばいいのか全然わからないんだよ。やっぱり全部買うの? 殊能先生、ちょっと買って読んでいただけないものだろうか?
 しかし、調べている最中にさらにとんでもないことを発見して愕然とする。こんなことを今まで知らなかったとはSFファンの名折れ、というかSFファン返上。明日図書館でコピー取ってこよう。
そこから殊能将之氏の日記へ。
↓a day in the life of mercy snow(2000年3月)
http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/LinkDiary/links0003.html

 昨日は最低のミステリ作家を探訪したので、今日は最低のSF作家を探訪してみることにした。
 ロバート・ライオネル・ファンソープという人。ちなみに、わたしはいままで聞いたことありません。
 50年代にBadger Booksというペイパーバックで量産したSF作家で、3年間に89冊書いたらしい。158ページの長編SFを12日周期で脱稿していたというから、たいしたものだ。別名を駆使して、アンソロジーをまるごと1冊書いたこともあるらしい。
人のテキストを読んでいると面白いので、自分のテキストを書く気にならなくなります。ちなみに、俺が読んでいるテキストの多くは、2002年ワールドカップが終わっていません。
柳下毅一郎氏のキーラー紹介サイト
http://www.ltokyo.com/yanasita/HSK/keeler.html
↓海外のキーラー紹介サイト
http://members.aol.com/bigsecrets/Keeler/index.html