図書館相手の商売として岩波・朝日が成り立っているか、もう少し知りたいと思いました

間接的に言及があったみたいなので、少しだけ。
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20050327#1111908709

ま、それはそれなんだが…朝日とか岩波って、あれです、図書館文化なんですよ。
単純にいうと、図書館だけで商売が成立しちゃう世界。しかも、あまり注目されていないけど、図書館に入る新刊本の要求ってプロ市民のオ・シ・ゴ・ト。えいやの号令で、1000部図書館、大学、高校とかに入る。それに組織で1000部くらいははける。ま、2000は確実に捌けるかとなれば、刷れるというわけだ。ほとんど日本って社会主義
ようするに、地方自治の教養文化みたいのが、朝日・岩波のインフラになっているわけだし、そこの部分っていうのは、2chとかブロガーってあまり見えてない。と批判ではないよ。情報の流通ってそんなものということ。
逆にいうと、情報のいかがわしさとかで見ても全然話ならないプロ市民的社会インフラっていうものが、あ・る・の・だ・よ。

今のところ、これに対し反論したり同調したりするようなデータがないので、メモ。finalventの人が断言しているので、断言する根拠についてはもう少しくわしく知りたいとは思いますが。どの図書館がどういう本をどれくらい購入していて、たとえば岩波書店が図書館に納入している部分がどれだけの売り上げになっているか、というのは、膨大な調査時間と、それでもなおかつ手が出ない内部資料に目を通す必要がありそうなので(そりゃまぁ、ツテをたどれば見れないことはないが「そんなものにインターネットの個人サイトで言及するな」と念をおされてしまうのはわかってます)。
俺にわかる範囲での補足をするなら、岩波の今の社員数は、今の書籍・雑誌の刊行部数と点数から考えるといささか異常で、数千部の本をたくさん出して、図書館にたくさん納本するだけでは大変かな、という感じ。多分「広辞苑」の売り上げがかなりの比重としてプラスになっているような気がします。
朝日新聞は出版社というよりは「広告媒体」的な情報ビジネス企業という感じで、そもそも本とか雑誌を出す出版事業という仕事にあまり力を入れているイメージもないですが(雑誌はそうでもないのかな)、図書館を商売相手としてどれだけ重視しているかは疑問。ちなみに「朝日出版社」という出版社もあったりしますが(→http://www.asahipress.com/)これは「朝日ソノラマ」(→http://ucgi.asahisonorama.co.jp/cgi-bin/index.cgi)と同じく、朝日新聞社とは関係ありません、と、知っている人には無用なことを言ってみたり。
まぁ「プロ市民は講演で生活費を得ている」というレベルでの生活費を稼ぐには、どちらの企業も、企業として大きくなりすぎている(もっとも、世間一般の「企業」としては全然小さいですけどね)ところがありそうです。とはいえ、図書館をどの程度商売相手にしているか、については、言った通り俺のほうでは決定的な資料不足なのです。