『黄昏のダンディズム』

lovelovedog2005-07-22


『黄昏のダンディズム』(村松友視佼成出版社)(→bk1)(→amazon)(→書籍データ
 
戦前に藤原歌劇団を作った藤原義江から、作家・吉行淳之介まで、文人として背筋を伸ばして生きたかたがたに対する思い入れの深い評伝。武田百合子とか今東光、特に作家を中心にあちこちに顔を出す、編集者・村松友視としての視点がなかなか気持ちいいです。村松友視そのものもダンディな初老の人というイメージがありますが、これは彼がもっぱら若手編集者だった時代にダンディと感じたかたがたに関する話なので(女性も二人います)、さらに年齢がいっている人ということで、多分現在二十代の人などには、お爺さんよりも年齢が上のかたがたばかりです。というか、今はもう生きていない人たちばかりですね。年を取るとどうして人はみな懐古的な方向の本を出してみたくなるんでしょうか。