「ウルトラ」シリーズとクスリの危ない関係について

今日は『ウルトラマン創世記』(桜井浩子小学館)という本を読みました。
桜井浩子と言っても、知らない人は知らないでしょうが、「ウルトラマン」の中では科学特捜隊・フジアキコ役をやった人です(ミネフジコはルパン3世なので少し違います)。
で、昔のことなので、ぼくや多分みんなが知らないこと、世間的には「秘話」と言われるようなことが書いてあるので、その中からいくつか紹介してみます。
ウルトラQ」のシナリオが、スポンサーが「武田薬品」に決まってから変わったことについて。p43

ウルトラQ』では、スポンサーが武田薬品に決定してから、薬品に関するセリフが一部変更されている。第二話「五郎とゴロー」では、ヘリプロン結晶Gが青葉くるみに、第九話「甘い蜜の恐怖」ではラゼリー・B・ワンがハニーゼリオンになった。いずれも撮影後の変更だったため、画面をよく見ると、セリフと口の動きが合っていないのが確認できる。また「五郎とゴロー」においては、エンディングのナレーション「ヘリプロン結晶Gをお求めになりたい方は、どうぞアンバランス・ゾーンへお出かけください。無料でお分けいたします」というナレーションが、まるごと削除されている。

そりゃ削除されるだろうなぁ。ナレーションは石坂浩二です。
追加説明としては、こんなのも。
空想特撮シリーズ ウルトラQ

ちなみに「ぺギラが来た!」では、ぺギラの嫌いな南極のコケからとれる成分として“ぺギミンH”が登場するが、こちらは、怪獣を退治する薬である事からOKとなったといわれている。

(2006年5月31日)