政治家はマスメディアをどのように考えどのようにつきあおうと思っているのか

こんなところから。
政治家のマスメディア観

本アンケートは東京大学朝日新聞の共同により、1999年の12月に実施された。

1999年ということなので、インターネットのブログ、掲示板というものが影響力を今ほど持っていなかった時代の話だということを、とりあえず念頭に置いておく必要があります。小泉さんも首相になっていないし。
メディアの平時影響力の認識

複雑な利害調整を必要とする政策形成や政局運営にとって、情報を如何にハンドリングするかは最重要課題の一つです。情報が公になったり誤情報が流れると、予想外のかく乱や「場」の変容が起こり、積み上げてきた一連の過程が無に帰したり再考を余儀無くされる危険があります。メディアは、情報のゲートキーパー(門番)として、この力を梃子に自らを政治のプレーヤーとして政治過程に介入することできますが、メディアがアクターとして政策過程・政局に介入し日程を撹乱させることを、実際の政治運営に携わっている与党所属の政治家は嫌っていると思われます。

一方、野党所属議員は、メディアに自らが取り上げられることを望んでいることがわかります。平時の報道で扱われる事柄は、議院内閣制では政府と一体である与党と関連していますが、その反対に野党は排除されています。そのため、野党所属議員からすると報道されていないというフラストレーションが溜まるのでしょう。

まぁ、当時の時代背景を理解した上で分析しないと、間違った分析になってしまいそうなデータではありますが。
(2006年6月25日)