「外圧ですから」「外圧じゃしかたないな」という空気だった1990年代までについて。


実は90年代前半まで、日本の世論は外圧に反発することは少なく、むしろ自派の運動を強固にするために左右両陣営とも外圧を積極的に利用してきた歴史がある。左派陣営は中曽根政権下での教科書問題では、中国や韓国の反発を大々的に取り上げ、この時は左派だけでなく保守政界や財界からも「中曽根やり過ぎ」だという意見が強かった。中曽根首相の靖国参拝、藤尾文部大臣や奥野国土庁長官らの発言の時も、マスコミは中国や韓国での反発を大々的に取り上げ、世論は日本の政治家に批判的であった。
↑「外圧ですから」「外圧じゃしかたないな」という空気だった1990年代までについて。