時間はあるけどネタに不自由している人に、2つのプロジェクトを提案・お願いしてみるよ(その2)

これは以下の日記の続きです。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20060829/neta
 
プロジェクトその2なのです。
 
2・夏目漱石が読んだ本を整理してリスト化して読んでみるよ計画
夏目漱石の蔵書は、実は全部以下のところにありまして、
東北大学附属図書館
以下のところにそのリスト(目録)があるのです。
漱石ライブラリトップページ
説明テキスト。
「漱石文庫」について

漱石文庫」は、夏目漱石(慶応3年(1867)〜大正5年(1916))の旧蔵書、日記・ノート・試験問題・原稿等の自筆資料、その他漱石関係資料等から構成されている。漱石旧蔵書のほとんどを収め、洋書約1650冊、和漢書約1200冊の図書が文庫の中心であり、洋書の中には漱石が英国留学時に購入した約500冊の図書も含まれている。全体の量は、学者の蔵書としては決して多いとは言えないが、しかし漱石自身による書入れやアンダーラインは、蔵書全体の約3割にも及び、蔵書の殆どが、漱石が実際に手に取り読んだ本、あるいは読もうとした本である点が漱石文庫の最大の特徴であり、研究者たちの注目を集める所以であろう。
 この文庫が本学に譲渡されることになったのは、当時の本学附属図書館長で、漱石の愛弟子でもあった小宮豊隆(1884〜1966)の尽力による。搬入は、昭和18年(1943)からはじまり、昭和19年3月に完了した。漱石山房があった早稲田南町は、昭和20年3月10日の空襲で焼けてしまったから、この漱石研究の重要資料は、本学に移されたことで焼失を免れたことになる。ちなみに小宮豊隆は、漱石文庫の受入の事情について、次のように回想している。

なかなか面白そうでしょう。
で、そのリストはこんな感じです。
漱石文庫目録データベース
もう、俳句・漢文から英文学まで、明治の教養人の読んでいる本の深さ・多様性には圧倒されますが、その中から英文テキストをチェックして、「この作家のこのテキストは、ここで読めるよ」という、フリーテキストなリンクを作るのです。
何しろ昔の人の著作なので、多分たいていのものはフリーもしくはそれに準じる形でテキスト化されていると思います。
漱石文庫目録データベース / 分類別リスト
いきなり「Balfour, Arthur James」の「Criticism and beauty」からつまづくことになっておりますが、どんな人が書いたどんな本なのか、ちょっと検索してみるのも面白いと思います。
Balfour, Arthur James Criticism and beauty - Google 検索
めぼしいフリーテキストは、以下のところとか他のところにありそうです。
PROJECT GUTENBERG OFFICIAL HOME SITE - INDEX -- Free Books On-Line -
で、リストを作ったら、テキストをプリントアウトして、その本を漱石になったつもりで読むのです。
刊行年も蔵書目録には添付してあるので、漱石が読んだ順番に近い感じで読むのもいいんじゃないでしょうか。
多分、人生の後半生ぐらいの暇つぶしには十分すぎるぐらいなると思います。
(2006年8月29日記述)