「OhmyNews」の4コマ漫画のあまりのひどさに「これはひどい」タグを作ってしまったよ

これはひどい
OhmyNews:スクープフィクション 特集 九段の母証言(画像のミラー置き場→http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50609168.html
こんなのを出しておきます。
皇后陛下のお誕生日(平成17年10月20日)に際して宮内記者会の質問に対する文書ご回答とこの1年のご動静

戦没者の両親の世代の方が皆年をとられ,今年8月15日の終戦記念日の式典は,この世代の出席のない初めての式典になったと聞きました。靖国神社千鳥ヶ淵に詣でる遺族も,一年一年年を加え,兄弟姉妹の世代ですら,もうかなりの高齢に達しておられるのではないでしょうか。対馬丸の撃沈で亡くなった沖縄の学童疎開の児童たちも,無事であったなら,今は古希を迎えた頃でしょう。遺族にとり,長く,重い年月であったと思います。
経験の継承ということについては,戦争のことに限らず,だれもが自分の経験を身近な人に伝え,また,家族や社会にとって大切と思われる記憶についても,これを次世代に譲り渡していくことが大事だと考えています。今年の夏,陛下と清子と共に,満蒙開拓の引揚者が戦後那須の原野を開いて作った千振開拓地を訪ねた時には,ちょうど那須御用邸秋篠宮と長女の眞子も来ており,戦中戦後のことに少しでも触れてほしく,同道いたしました。眞子は中学2年生で,まだ少し早いかと思いましたが,これ以前に母方の祖母で,自身,幼時に引揚げを経験した川嶋和代さんから,藤原ていさんの「流れる星は生きている」を頂いて読んでいたことを知り,誘いました。初期に入植した方たちが,穏やかに遠い日々の経験を語って下さり,眞子がやや緊張して耳を傾けていた様子が,今も目に残っています。

つまり、日本は「戦争で(兵隊として)子供を亡くし、自分自身は生きている両親」が、このぐらいの規模の国家としては多分世界で一番少ない国なんじゃないかと思います。
何しろもう、60年以上公式にはどこの国とも戦争してませんから*1、そういうかたはほとんど鬼籍に入られてしまってるんですね。
ただし、どうも今年(2006年)の全国戦没者追悼式には、101歳のかたが出席されたようなので、
イザ!:唯一の戦没者親101歳母、決意の参列「今年が最後」-話題!ニュース

全国戦没者追悼式に過去最高齢の101歳で参列した北海道日高町の田端よしゑさん。遺族の高齢化が進み、昭和38年に追悼式が始まって以来、昨年初めて戦没者の父母が出席しなかったことを報道で知り、四男の正義さん(59)と、正義さんの妻、京子さん(55)の3人で参加することを決めた。

そのような「九段の母」は存在しない、とは言いませんが、「極めて稀な例を出して何かを批判・風刺する」ことは、あまり成功するとは思えません。
日本以外の他の国の政府・国家体制を批判するのなら、「戦没者の親」を出すことにも意味のある国・政府はいくらでもあるとは思うんですが、少なくともそれは日本・日本人ではないと思います。
この風刺絵のお母さんの頭に「天使の輪っか」とかでもつけておくと少しはいいのかな? なんかいろいろな宗教が混ざってしまいそうですが。
(2006年8月29日記述)