高槻市の中学教室明け渡しに関する市議会議事録が出たようです

こんなニュースが3か月ほど前にあったわけですが、
産経関西-高槻市が在日団体を提訴へ 中学校の一室不法占拠産経新聞・2006年9月6日)

高槻市が在日団体を提訴へ 中学校の一室不法占拠
 
大阪府高槻市は5日、市立第一中学校の一室を1年以上、不法占拠しているとして、同市の在日韓国・朝鮮人団体「高槻むくげの会」に対し明け渡しを求めて大阪地裁に提訴する方針を明らかにした。9月定例市議会に関連議案を提出する。
市教委によると、昭和60年度に「在日韓国・朝鮮人教育事業」をスタート。市教委は同会と日本語の識字学級や地域子供会などを共同で行い、「便宜供与」として同中学校青少年課分室の一部、約30平方メートルの使用を認めてきた。
しかし、市教委はこの事業を平成13年度から「多文化共生・国際理解教育事業」に変更。在日韓国・朝鮮人だけでなく、ブラジル人やフィリピン人などにも部屋を開放することになったが、同会が占有した状態が続いた。このため昨年1月、同年3月末までに部屋を明け渡すよう求めたが、「差別、弾圧だ」などと拒否したという。
同会は4月以降も明け渡しに応じず、部屋を無断で使用して日本語講座などを有料で開催。光熱費は中学校が負担しているという。
市教委青少年課は「他の市民に説明がつかない」。同会の李敬宰会長は「提訴は非常に遺憾。断固戦う」としている。
 
(2006/09/06 7:40)

高槻第一中学校の一教室を、「高槻むくげの会」という韓国系の団体が利用している件に関しての、明渡し裁判に関する話です。
それに関する市議会の会議録が、ようやく公開されました。
会議録はこちらから閲覧できます。
高槻市ホームページ《市議会です》
高槻市議会会議録検索システム
ぼくの日記の中の記述は以下のところなど。
高槻市の教室明け渡しの件でいろいろあった「むくげの会」がサイト復活してました
これで、「高槻むくげの会」の言い分と、高槻市議会の言い分の両方が見られることになりました。
議会でのやりとりを全文転載すると長くなるので、興味のあるかたは、「平成18年 第4回定例会(第2日 9月14日)」「No.130 議長(新家末吉)」から、「No.139 岡本嗣郎議員」までを読めばいいと思います。
最後のテキストだけ紹介しておきます。

No.139 岡本嗣郎議員
意見だけ申し上げておきます。
今、いろいろ質問がありましたが、なかなかそういうきれいごとで済まんなというふうに思っています。実は、在日の問題については、過去、私自身もいろいろ話はしたことがあるんですが、数年前に補助金の使い道の問題でもめたときに、運動体は我々に一応説明に来られたわけです、議員を集めて。そのときの彼らの説明は――私は行かなかったんですが、行った人の話を聞けば、とても納得できるような中身ではなかったということで、静観していたわけです。その後、裁判になって、今回、行政サイドは多文化共生施策を楯に行政施策の運営上、むくげの会があそこを使っているということはもう必要ないという判断をされた。これはさっきからいろいろ説明されています。これは裁判中ですから、中身について問うことはできないんですが、今回、提訴されるということについて、我々にむくげの会が、自分たちの運動あるいはいろんな物事を進めていくときに、あの事務所がどうしても必要なんだという我々に対する説明が紙1枚来ただけで、実態が実はつかめないわけです。
ですから、本来、この多文化共生施策というものが、歴史性を持つ在日朝鮮・韓国の人たちと行政との向かい合いの中で進めてきたことと果たしてマッチしたのかどうかということも、本来、問われなければならないんだけど、そこは議論できないということですので、結果として、今、私が見ているのは、行政は要らないと言ってるし、むくげの会は必要なんだと言ってるけれども、残念なことに、実態として、あの会議室をむくげの会が運動上どうしても必要なんだということについて、私はよくわからないんです。いいとも悪いともわからないんです。先ほどから水かけ論みたいにどっちが行くかというような、話し合いすべきだという話もあるけど、実はどう見たって話し合いできるような状態ではないと私は思います。片や、既に裁判を起こされていますし、僕自身  は、本来そういう解決でいいのかどうかは別として、裁判の場で、彼らはあの会議室がどういうふうに必要なのかということを明らかにしながら、行政と裁判の中で争って――法律論ですから、明け渡し訴訟ですから、法的に処理される部分が非常に多いと思いますが、そういう場でお互い明らかにしていただきたい。どう見たって両方とも意固地になってるなという気もするんで、私としては、これ以上ほっといたってどうしようもないので、裁判されたらいいだろうというふうに思います。

これについてはけっこう長い話になりそうなので、ダラダラやることにします。
基本的には高槻市の「多文化共生・国際理解教育事業」問題についての話です。
高槻むくげの会
教育事業問題

在日外国人市民と日本人が焼肉をつつきながら交流を深める大野遊祭が2001年11月4日行われ、総勢1600人(主催者発表)もの参加者が、共に楽しい時間を過ごしました。

2006年のイベント内容はこんな感じ。
稲荷屋 11月5日は大野遊祭へ!【大阪・高槻】

今年は第20回目を迎えます。千円で焼肉食べ放題!
1000人焼肉大野遊祭へみなさんぜひともお集まり下さい。

「多文化共生の熱い風」 第20回大野遊祭

日時 2006年11月5日(日)
場所 あくあぴあ芥川 (雨天 南平台小学校体育館)
(市営バス○JR高槻駅北 5番乗り場 平安女学院関西大学行き「南平台小学校前」下車
○JR摂津富田駅1番乗り場 奈佐原行き「北南平台」下車)

第一部 10時〜12時 民族の歌と踊り
韓国朝鮮 チャング演奏
フィリピン バンブーダン
沖縄 エイサー
ブラジル サンバ
ボリビア 民族舞踊
中国 二胡

第二部 12時〜15時 大焼肉交流会
韓国朝鮮農楽
扇の舞
中国ごま
マカレナダンス
和太鼓
沖縄舞踊
フィナーレ みんなで踊ろう!

参加費1000円(小/中学校 300円 幼児無料

なんで日本に住む在日コリアン以外の外国の人が、在日コリアンのかたの主催による焼き肉大会に参加しなければいけないのか謎なのですが、まぁアメリカ人のいない「バーベキュー大会」というのも少しヘンか。
で、実行委員会の連絡先は以下のとおりになってます(公開されているのでぼくも公開してみます)。
第16回 大野遊祭

第16回 大野遊祭
【開催地】大阪 
【日 時】2002年11月03日(日)
【会 場】アクアピア芥川
【主 催】大野遊祭実行委員会
【問い合せ】大野遊祭実行委員会
〒569-0075 大阪府高槻市城内町1-35
Tel.0726-71-1239 Fax.0726-61-6054
E-Mail:mukuge@jnb.odn.ne.jp
URLアドレス:http://www.mukuge.net/

googleMapによる「大阪府高槻市城内町1-35」の表示
…うーむ。
高槻市立第一中学校の中にどう見てもありますな。
ちなみに、高槻市の主催では、以下のものがある様子。
高槻市青少年センター
家族で楽しむ国際理解教室

イベント内容
タイ、インドネシア、中国、ボリビア、フィリピンのアジア5ヶ国の方(子どもといっしょに参加した人もいます。)から異国文化の紹介としてクイズ遊び、ゲームなどをともに楽しみました。

韓国は?
(ちょっと続く)