烏賀陽弘道さんのネット上での記述に関する信頼が、ぼくの中では音を立てて崩壊しているんですが

これは以下の日記の続きです。
烏賀陽弘道さんに対するオリコンの5000万円は「高額訴訟」なのか
 
2006年12月24日朝に確認したところでは、烏賀陽弘道さんのサイトで以下のようなテキストが公開されていました。
UGAYA Journal.:■オリコンコメント・リリース中の事実誤認について■
その中に、以下のような記述があって、

該当「アエラ」記事が掲載されたあと、アエラ編集部の担当副編集長あてに小池恒社長直々に怒りのお電話があったと聞いていますが、烏賀陽は直接聞いておりません。

ちょっとそのテキストを読んだぼくの気持ちを、どう表現していいのか困っています。週刊誌の見出し的には「愛・蔵太、激怒」と書いたほうがいいかもしれないし、実際にはそれに近い気持ちも、最初の段階ではあったのですが、とりあえず「困惑」という表現にしておきます。
烏賀陽さんは、最初に「小池恒社長(オリコン社長)」の電話の件について触れた際には、以下のように記述していました。
UGAYA Journal.■「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟■

この記事も当時オリコンの小池恒右社長の憤激を買いました(社長直々にお怒りの電話を頂戴しました)ので、烏賀陽オリコンの「好ましからざる人物」にリストアップされていたことは間違いありません(過去に取材拒否もあり)。

↑このテキストの解釈として、「烏賀陽弘道さんが社長直々にお怒りの電話を頂戴した」以外の解釈は難しいと思いますが。ていうか無理だと思いますが。
で、それは実はアエラ編集部の担当副編集長」が受けたもので、伝聞の伝聞情報だった、ということですか。
ぼくを含むネットの人間は、裁判官その他司法権力を持つ人間ではないので、「アエラ編集部の担当副編集長の証言」を求める権利などはありません。つまり、「オリコン」と「烏賀陽弘道さん」が公的に何かを言ったら、それを信じる(言った・言わないになったらそれはそれで考える)しかないんですね。
とりあえず、「UGAYA Journal.■「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟■」のテキストは、「ウェブ魚拓」にキャッシュが残るような形にしました。(2006年12月24日午前のもの)
今のところぼくには、烏賀陽弘道さんのほうだけで一方的に言及している以下の事実が本当にあったのかまったく信用できない、という感じなのです。
1・「過去に取材拒否」があった、という話(オリコンに「どういう取材」をしようとして、どういう理由で「取材拒否」されたのか不明)
2・その前にも後にもオリコンについて書いた記事は記憶にありません、という主張(記憶にないかもしれないけど、実際にはあるかもしれない。記事ではなくて「コメント」「講演会その他の場での発言」ということが確認できたなら、「発言を続けた」というオリコンの記述は正しいかもしれない。ただし証明しなければならないのは「あった」と言っているオリコン側)
なお、以下の件については、
UGAYA Journal.:■オリコンコメント・リリース中の事実誤認について■

(2)06年12月19日付株式会社オリコン発表のコメントのなか、「烏賀陽氏は、同様の発言を他のメディアでも行っており」との記述がありますが、これに該当する「他のメディアでの発言」とは一体何のことか、烏賀陽にはさっぱり思い当たるものがありません。

ぼくにも、「他のメディアでの発言」とは、「アエラ」03年2月3日号以外には思い当たるものはありませんが、一応一つは思い当たるので、一体何のことかさっぱり思い当たらない、ということはありませんでした。
「記憶にありません」「思い当たるものがありません」という形で提示されるものは、「事実誤認」ではなく「事実の未確認の指摘」以上のものではないような気もするんですが。「言っていません」と断言するには、人間の記憶というものは曖昧すぎるし、「言った証拠」をオリコン側が出すまでは、言った・言わない論争は客観的に判断できないことではありますが。
今後、烏賀陽さんが提供する「オリコンに対してどういうことがあったか」的なテキストに関しては、ぼく自身は今まで以上にもう少し慎重に言及しなければならないと思ったし、またそのことを「この事件についてネットの中で言及している他の人たち」も、多少意識しなければならないかも、ということを、「UGAYA Journal.:■オリコンコメント・リリース中の事実誤認について■」に関連して、少し大きな声で言っておかなければならないかな、と感じました。
 
これは以下の日記に続きます。
烏賀陽弘道さんの発言でもう少し確認しておきたいことのメモ