ブログのテキストには「続報」をリンクさせる必要を、「タワーレコード倒産」の件では感じた
これは以下の日記の続きです。
→タワーレコード倒産の誤報と真実について。あとヒットチャートの起源
「カトゆー家断絶」さんのところから、以下のところへ。
→米タワーレコードの破産、原因はiPodとは別のところ - ニュース - nikkei BPnet
米タワーレコード倒産の背景には、ICT(情報通信技術)革命による時代の変化があることに間違いないが、ただし、一部報道でいわれているように、音楽のダウンロードサービスだけが倒産の原因というほど単純なものではなさそうだ。
↑の記事が書かれたのは「2006年9月19日 18時9分」なので、遅くても2006年9月下旬には、正確な情報が、少なくともネット内にはかなり流れていたのではないか、というようなことが、たとえば以下のランキングなどを見てもわかりました。
→日経BP社 BizTech Specialメール:今週のアクセスランキング(2006.09.18〜09.24)
第1位 レクサス支える超巨大ソフト
第2位 花岡信昭:竹中氏辞職、改めて「参院無用論」を考える
第3位 米タワーレコードの破産、原因はiPodとは別のところ
第4位 大前研一:世界は少子化にどう向き合っているのか
第5位 古森義久:米国大手マスコミ報道を鵜呑みにするな
「第4位」と「第5位」の見出しが、微妙に「第3位」と関係ありそうな気がするのはともかく。
ただ問題は、「主要新聞の第一報」によって、この話を自分の日記(ブログ)内でしてしまった人たちに関して、で、たとえば以下のところから見られる日記の人たちなど。
→「タワーレコード」を含む日記 : 2006-08-23 - はてなダイアリー
→「タワーレコード」を含む日記 : 2006-08-24 - はてなダイアリー
良心的な人、というか、音楽業界に関心のある人は以下のような形で再言及してたりもするんですが、
→武士は食わねどCHEWING GUM!SUPER(2006年10月20日)
日本の新聞・テレビによる第一報では、米タワーレコード破綻の主たる原因をネットによる音楽配信と報じていたが、実は大手安売り量販店の「赤字戦略」にやられたという面が大きいというような記事。
「武士は食わねどCHEWING GUM!SUPER」の人は、「2006年8月23日に書いた「タワーレコード」に関するテキスト」の末尾に、「追記」という形で「2006年10月20日のテキスト」にリンクを貼らないと「ネット上で公開した(してしまった)テキストの文章責任」的には、どうかな、と思ってしまいます。(追記:その後加筆・追リンクされています。どうもありがとうございます)
ブログのテキストは割とこういうパターンが多いような気がして、「マスコミの報道」の最初でわーっと騒いで、それが誤報だったり、勘違いに基づく記事だったとあとでわかってもフォローしないどころか、再言及すらしない、という。
ぼくも、割と日記書き始めた初期のころはそうしていたような気がするので、あまり人のことをとやかく言いすぎるのは、自分のテキストについても言われる懸念はありますが、少なくとも現在は、
1・「新聞その他マスコミの第一報」ではなく、「その記事に関する関係者の、公式サイト的なところによるプレスリリース」が出てから、なるべく言及するようにする*1
2・プレスリリースが出ない場合は、なるべく複数のテキストに当たって、情報元と思われるものを探してみる
3・第一報や最初期の情報に関する続報が出た場合は、なるべく「第一報や最初期の情報」について言及した日記のほうにも「続報」について言及した日記へのリンクを貼るような形でフォローする
みたいな感じにしています。
「第一報や最初期の情報」が間違っているケースは割とよくあるし、それに基づいてブログ主が何かを言ってしまうことも、ぼく自身はなるべくないようにしようとは思っていますが、完全に回避するのは不可能なので、ある程度仕方ないと思います。
問題は、間違って何かを言ってしまった場合に、その後どうするか、ということですね。
…さて、話はかわりますが、「オリコンと烏賀陽弘道氏の訴訟事件」について、以下のところにリンクしている人の中で、
→音楽配信メモ オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす
以下のところにも言及している人はどれくらいいるでしょうか。
→UGAYA Journal.:■「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟■
また、「言及を続けている日記・ブログ」の中で、「前にこの件について言及した日記」にリンクを貼りながら続けている人はどれくらいいるでしょうか。
ちなみに、「2006年12月24日朝」の時点では、このようなものも出ていました。
→UGAYA Journal.:■オリコンコメント・リリース中の事実誤認について■
*1:なかなか出ないところは、しょうがないのであきらめます。たとえば「宮内庁、週刊朝日に抗議 皇太子ご夫妻の記事めぐり」という記事は、とてもぼく自身は興味を持ったのですが、宮内庁がその「抗議するとともに謝罪文の掲載を求める文書」をネット上で公開していないので、言及をあきらめました。『プリンセス・マサコ』の翻訳が講談社から近いうちに出る、という情報もあるので、日本語版で出たら読んで言及するかもしれません。