日本の景気回復と娯楽業界の未来に暗い気持ちになる
久々にしばらく行ってなかった駅前のスーパーみたいなところに行ってみたら、その寂れ具合に暗い気持ちになってしまった。多分他のスーパーに負けているせいだと思う(思いたい)けれども、世の中の景気ってちっともよくなってない。渋谷や六本木のごく一部は、ITな人たちでにぎわってるところもあるんですが、地方都市なんかはどんどん寂れてる。
やはり娯楽というのは、何かちゃんとしたものを作る(製造する)人があっての上のことなわけで。
そもそもは、第一次産業で農業の田植えとかやっていたりすると、歌いながら植える人が出て来るわけです。で、その割に仕事がヘタだったりすると、「お前はもうその仕事しなくてもいいから、歌って俺たちを楽しませてくれ」みたいなことになる。現在だと農作業は機械使ったりするから、実際に製造する人はそんなにいなくてもいいんですが、みんなが歌う人(楽しませる)人になってもいけないんですね。「楽しむ人」がある程度の数いて、娯楽に金を払う・時間をつかうゆとりがないとしょうがない。
草食獣と肉食獣みたいなもの、というと例えがアレですが、肉食獣はそんなに多くなれない、少なくとも草食動物よりは多くなれないんですね、多分。
日本人が貧乏になっている一方で、その富はベトナムや中国の、何かモノ作っている人に流れていると考えると複雑な気分ですが、日本も他の国に作れないモノを作らないといかんですなぁ。
21世紀のはじめは、それでもまだブルーカラーの、新しいモノを作っている人たちの話を聞いたりもしたんだけど、やはりweb2.0に対する勘違いがよくないんだろうな。web2.0はモノ作るシステムじゃなくて、モノの情報を提供するシステムなので、それはマスコミや広告業界の代わりにはなっても、また流通業界の「流れをよくするシステム」にはなっても、それ自体がそんなに儲かるものではないことは、最近のIT関係の雇用状況を考えるとわかります。全然、とまでは言わないけれど、たいして雇用増やしてないんだよね。
新しいナイルパーチ(みたいなもの)を育てないといけないんだ!