『万年筆ミュージアム 歴史と文化に触れるモノ造り』『タイアップの歌謡史』『異色と意外の科学者列伝』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年1月あたり)。



★『万年筆ミュージアム 歴史と文化に触れるモノ造り』(渡辺順司/写真・解説/丸善プラネット/3,990円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
マーケティング的視点からは、稀有なマーケットとして映る万年筆。その万年筆の付加価値を歴史と文化、そしてモノ造りという観点から新たに捉え直す。最終章では、万年筆を超えて歴史と文化、そしてモノ造りのエッセンスへと言及していく。そこからは、従来万年筆マーケットが見落としていたものが見えてくる。さらには、マーケティングが忘れかけていたものが浮かび上がってくる。

★『タイアップの歌謡史』(速水健朗/著/洋泉社/819円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
映画やドラマ、特定の企業や商品と提携して作られた歌?タイアップソング。日本の戦後歌謡史は映画、ラジオ、CM、テレビドラマなどと結びついたタイアップソングの歴史でもあった。コカコーラのCMソング、レナウンの「ワンサカ娘」、資生堂のイメージソング、JALANAの沖縄観光キャンペーンソング、そして、テレビのトレンディドラマの主題歌など?ポピュラーミュージックはさまざまな媒体と手を組んで数々の名曲、ヒット曲を世に送り込んできた。九〇年代には年間ヒットチャートの九割をタイアップソングが占めるまでに隆盛した、あの懐かしの歴史をいま振り返る。

★『異色と意外の科学者列伝』(佐藤文隆/著/岩波書店/1,260円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
僧職にある人が天文学者、粉屋の主人が数学者、ガラス職人がドイツ精密機械工業の生みの親、気象学者が膨張宇宙論を唱えた、英国紳士の科学者が実はニュージーランド人…。歴史に名を残す科学者の伝記をひもとき、異色の人物や意外な人間ドラマを描く。ドイツと英国を対照させながら大学や研究所の歴史を辿ることで、現代の科学者がどこから来たのかも見えてくる。