『楊貴妃になりたかった男たち 〈衣服の妖怪〉の文化誌』『ぼくらが惚れた時代小説』『発掘!子どもの古本』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年1月あたり)。



★『楊貴妃になりたかった男たち 〈衣服の妖怪〉の文化誌』(武田雅哉/講談社/1,785円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
男は女に 女は男に 中国人の奇妙な情熱 ヘンテコな服装は妖怪である。世が乱れ礼が失われた証拠である。だが周恩来も女装した。美少年もむくつけき大男も、中国の歴史は女装に身も心も捧げた男たちで満ちている。悠久の大陸を横断する奇妙な妖怪=服妖に見る、知られざる中国の素顔。

★『ぼくらが惚れた時代小説』(山本一力縄田一男児玉清/朝日新聞社/756円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
松本清張に出会って時代小説にのめりこんだ山本一力、戦時中の少年時代から剣豪ものが大好きだった児玉清長州藩の祐筆の家柄で、純文学からエンターテイメントまで網羅する評論家・縄田一男。当代随一の読み手三人が、時代小説の魅力を語り尽くしたのが本書。吉川英治山本周五郎池波正太郎司馬遼太郎藤沢周平山田風太郎……作家と作品の魅力がぎっしり。それぞれのベスト3も掲載。

★『発掘!子どもの古本』(北原尚彦/筑摩書房/882円)【→bk1】【→amazon】【→楽天
古本の楽しみは大人の本だけではありません。子どものころ親しんだ児童書にはみんな思い出があるもの。あなたが読んだホームズや明智小五郎は、じつはドイルや乱歩が書いたのではないことを知っていましたか?それは有名作家による大胆なリライト本。他にも色鮮やかな図鑑や絵本。コワーいさし絵が忘れられない怪奇物もありました。さらには企業のPR本など達人がコレクションを大公開。