ブックマーク・RSSから(2007/04/01)

あとでぼくのブックマークに入れたり入れなかったりするものの候補です。


Les jardins suspendus de Babylone:ヴィンケルマンが「端緒」とされるギリシア熱の背景について。


ルネサンス以来の伝統をもつと言われる「古遺物研究(antiquary)」においては、「古代」として措定されているのはローマだった。それを踏まえると、18世紀後半の「新古典主義」の時代になって突然、「古典古代としてのギリシア」が称揚され始めるのは奇妙である。この時代の古代熱の発端はヘラクラネウムとポンペイの本格的調査の開始にある、というのが教科書的な通説だが、この二遺跡はそもそも古代ローマに属している。その辺りがずっと疑問だったのだが、ドイツ文化圏でのギリシア熱の根幹にラテン文化圏への反感があったというのは、言われてみれば当然のことのようにも思える。
↑18世紀後半のギリシア熱はどのようにして生まれたか、に関する考察。

ラブラブドキュンパックリコ:「アメコミの真実と〜」で書かなかったこと


恥ずかしながら私は夏目氏の書いた「社会反映論」を読んだことがないので、どのように継承したのかちょっと分かりかねるのですが、私自身は漫画の中に描かれる現実が現実の全てを反映してるとはあまり考えられません。例えて言うなら、一部の人が極度に肩入れして「これは真の少女を描いている!」と評価する岡崎京子先生の漫画であっても、そこで切り取られているのはあくまで現実の少女の極々一部であるように、「9・11」をテーマにしてもそれは極めて限られた「9・11」の姿でしかないと考えています。ですので、フィクションで描かれているものはを現実にそのまま当てはめることは決してできないのではないかと考えています。
↑『戦争はいかに「マンガ」を変えるか―アメリカンコミックスの変貌』の後書きに食い込むid:Maybe-na氏。

bee & flesh:時代をめぐる火曜日


妻の実家にいるあいだ、「fratto」という地元誌が置いてあったのでパラパラと読んでみたんだけど、これがなかなかおもしろかったです。60年代〜80年代くらいにアトリエ・ギルドと名乗って、豊橋市の店舗デザインなどを手がけたチームがあったらしくて、彼らのデザインによる喫茶店を中心にまとめられた記事。
↑アトリエ・ギルドという豊橋の店舗デザイン・チームとその喫茶店についてあれこれ考える。

9m2 blog:梅田橋の女夫星


昨日観た「曽根崎心中」の「天神森の段」で、お初と徳兵衛が梅田橋を渡る場面の背景に星が3つ輝いていた。原作や床本には、「女夫星」(みょうとぼし)とあるが、お初と徳兵衛が見上げたこれらの星は何だったのだろうか。
↑「元禄13年4月7日未明」に見えるのはアルタイル・ヴェガ・デネブだそうで、天文学的に正確、とのこと。

てれびのスキマ水野晴郎閣下の青春の日々


先日紹介した「オトナファミ」に水野晴朗の誕生から現在までを振り返ったインタビューが掲載されていた。ハルオフリークには今更な話かもしれないが、個人的には初耳の話が多く、その偉業の数々に衝撃を受けたので、ここに書き留めておきたい。
↑何度でも話題になることだとは思いますが、そのたびにすごいと思ってしまうのです。

てれびのスキマ温水洋一のすばらしき日常


今夏公開の映画だけでも5本の出演作を抱え、最近では大田クルーとのコラボでCDを発売するなど注目を浴びる温水洋一。そんな彼は一体どんな日常生活をおくっているのか。知ってるようで知らない、ぬっくんの生態を探ってみよう。
↑いろいろな人のいろいろな生きかたがあるものです。

てれびのスキマ:芸人プロレスラー名鑑


フルハム三浦(景山民夫) 放送作家景山民夫が、ロス疑惑の渦中にあった三浦和義に「姿・形に喋り方までそっくり」ということで誕生した、「ひょうきんプロレス」後期のダークスター。リングネーム「フルハム」の由来は三浦和義が経営するお店の名前フルハムロードから。
↑今の時代だったら本当に告訴されそうなネタを楽しそうにやっていた時代がありました。

松浦晋也のL/D:「涼宮ハルヒの憂鬱」を楽しむ


ハルヒ」で、楽しみだったのは、音の演出が非常にうまかったこと。長門有希がうなずくところで、かすかに衣擦れと喉の音らしきものが入っているのは気が付いたろうか。音の演出の頂点が「射手座の日」と「涼宮ハルヒの憂鬱VI」におけるクラシック音楽の使用にある、と私は思う。
↑『涼宮ハルヒの憂鬱』の中に出てくるクラシック音楽に関する薀蓄。

singspielerの日記:「東大生はなぜ「一応、東大です」と言うのか?」〜健全なジャーナリスト〜


新保信長さん、という物書きがいまして、私の灘高時代の同級生です。お互い、マンガだのアニメだのが好きだったので、多少なり親交もありました。彼が、東大文学部卒業後、フリーの編集者になり、西原理恵子さんの担当編集者になって、ジャーナリスティック・マンガの傑作「できるかな」を作る。このマンガに、「阪神キチガイの担当編集者、シンボくん」というキャラクターで登場、無茶苦茶イジられ、一躍、「そのスジでの」有名人に。でも、村上世彰みたいな著名人を輩出していない我々の学年の中では、最も世間的に顔と名前が売れている人かもしれん。そのシンボくんがある日、突然メールしてきて、「取材をしたいんだが」と言ってきた。「今度、こういう本を出すんだが、東大卒の一般企業のサラリーマンということでコメントが欲しいんだ」とのこと。それがこの「東大生はなぜ「一応、東大です」と言うのか?」です。今度、本が完成したから、ということで、出版社から送られて来ました。早速読破。これが滅法面白い。
↑いろいろな東大卒の人が出てくる本の紹介。

英語で!アニメ・マンガ:アメリカ最大のアニメ・コンベンション「アニメ・エキスポ」日本人向けツアー開催!


このブログには自分の仕事関係のことは一切書かないのが基本なんですが、今回はわたしがお仕事をさせていただいている「アニメ・エキスポ」さんからの依頼を受けて、一つお知らせをしたいと思います。先日アニメ!アニメ!さんで発表がありましたが、アメリカ最大のアニメ・コンベンションである「アニメ・エキスポ」に参加できる日本人向けのツアーを、日本の旅行代理店JTBが初めて開催することになりました。今年の「アニメ・エキスポ」の会場はカリフォルニアのロングビーチです。
↑「ディズニーランド観光なども組み込まれており、1人2200ドルから」とのこと。高いか安いかわからない。