ネットカフェ難民報道の続き

 これは以下の日記の続きです。
ネットカフェ難民なんてただの報道の演出です
ネットカフェ難民報道の主要なリスト
 
 毎日新聞の記事を元に、以下のような2ちゃんねるのまとめテキストが出てきたわけですが、
天漢日乗: 毎日新聞の「ネットカフェ難民」記事に疑問殺到 「手取り22万でネカフェ難民」は「記者の捏造かミスリード」じゃないの?
 「手取り22万円なら、(多少苦しくても)普通にアパートに住めるだろ。ていうか住むだろ。そのほうが経済的」という声が多数。
 まぁ「ソースが2ちゃんねる」なので、「個人の体験証言」に関する信頼度が低いのは仕方ないことなんですが(リンク先の最後の「小学生の時に親に捨てられて施設で育」ったという人の証言も、テキスト的には興味深いとはいえ、事実の確認を当人に実際に会わないでおこなうのは難しいところです)、家賃○万円のアパートは存在したり、それが借りられたり、ということは第三者にも確認できると思います。
 ネットカフェ難民に関する報道で気になるのは以下の点です。
1・ネットカフェで寝泊りする生活をする(強いられる)ようになった人は、本当に「経済的な理由」が原因なのか。ライフスタイルその他個人的な事情が主で、経済的な問題は従ではないのか。
2・マスコミ報道が「ネットカフェ難民」という素材をセンセーショナルに取り上げる一方で、さらに経済的に下層な人間に対する対策や目配りが損なわれる可能性はないのか。
 要するに「ネットカフェ難民」という存在は、新聞やテレビの記事としては扱いやすいけれども、実態の把握(ネットカフェ難民の数とそうなった事情に関する個別の分析)が不十分な現状では、それらは歪んだ情報提供以上のものにはなりにくいし、本当の「難民(経済的難民)」を救済するさまたげにもなりかねない、と思うわけです。
 あと、ネットカフェ難民の話がなぜか地域行政の話題になって、「インターネット喫茶・漫画喫茶の深夜・夜間営業規制」の問題になったりとかはしないのかな、という懸念もあります(以下のところ参照→切込隊長BLOG(ブログ): ネットカフェ問題はテレビ局の捏造ではないか?という疑念があるらしい件
 どういうわけか「ネット難民」という言いかたもあちこちで見られるようですが正確には「ネットカフェ難民」じゃないかと思います。「ネカフェ難民」という略しかたはアリか。