『旅する理由』『ドゥルーズ・映画・フーコー』『謎とき徳川慶喜-なぜ大阪城を脱出したのか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年6月あたり)。

旅する理由

旅する理由

★『旅する理由』(山口 由美 著/千早書房/1,575円)【→amazon
人はなぜ旅に出るのだろう。幻の蘭が咲くボルネオの熱帯雨林ナミビアで見た砂漠の中のダイヤモンドエリア、ロックフェラーの息子が消えた魔境のニューギニア、旅人たちが愛した「美しい日本」…。物語をめぐる旅の果てに辿り着いた、旅する作家の「原点」とは。
ドゥルーズ・映画・フーコー

ドゥルーズ・映画・フーコー

★『ドゥルーズ・映画・フーコー』(丹生谷貴志/著/青土社/2,520円)【→amazon
自ら命を絶った“生の哲学者”ドゥルーズ。病への治療を拒否して逝った“生=権力の考古学者”フーコー。現代を代表する二人の哲学者の全思想を「世界は映画である」というテーゼの上で出会わせ、死と崩壊へ向かう生の過程を凝視する新しい哲学を提示する。“崩壊以後”の映画としてのイーストウッド論を増補。
謎とき徳川慶喜―なぜ大坂城を脱出したのか

謎とき徳川慶喜―なぜ大坂城を脱出したのか

★『謎とき徳川慶喜-なぜ大阪城を脱出したのか』(河合 重子 著/草思社/2,310円)【→amazon
幕末最大の謎ともいえる慶喜大坂城からの遁走とその後のひたすらの恭順は敗退した幕臣側から言えば、まことに釈然としない出来事である。長年の慶喜研究家で「慶喜贔屓」を自称する著者が大正時代の『昔夢会筆記』(慶喜公からの聞き書き)をもとに、そこにいたる慶喜の生い立ちと置かれた環境をあとづけ、慶喜の最後の決断を納得がゆくまでに描いた評伝であり歴史評論書。