『スペインの貴公子フアンの物語-レパント海戦総司令官の数奇な運命』『漱石の夏やすみ』『われわれはみな外国人である 翻訳文学という日本文学』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年6月あたり)。

スペインの貴公子フアンの物語―レパント海戦総司令官の数奇な運命

スペインの貴公子フアンの物語―レパント海戦総司令官の数奇な運命

★『スペインの貴公子フアンの物語-レパント海戦総司令官の数奇な運命』(西川 和子 著/彩流社/2,100円)【→amazon
片田舎に突然現れた豪華な迎えの馬車…。弱冠24歳で神聖同盟連合艦隊の総司令官としてレパント海戦に勝利した“英雄”フアン。31歳で夭折した数奇な生涯。
漱石の夏やすみ (ちくま文庫)

漱石の夏やすみ (ちくま文庫)

★『漱石の夏やすみ』(高島 俊男 著/筑摩書房/819円)【→amazon
第一高等中学校時代の夏やすみ、友人たちと房総を旅行した夏目漱石が帰京後、郷里松山で静養する級友正岡子規に宛ててつづった漢文紀行。題して『木屑録』という。「漢文」であるがゆえにあまり知られなかったこの作品の諧謔にみちた味わいを、軽妙自在な名訳であきらかにし、子規との若き日の交友や日本人の「漢文」観にも説きおよぶ興趣つきない一冊。
われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学 (五柳叢書)

われわれはみな外国人である―翻訳文学という日本文学 (五柳叢書)

★『われわれはみな外国人である 翻訳文学という日本文学』(野崎歓/著/五柳書院/3,675円)【→amazon
翻訳は日々あたらしい。今、読者に伝わる言葉は、どう創られるのか。プルースト、ジッドから現代の小説家まで、著者が、その作品の魅力を縦横に綴ったオマージュ集成。