『本棚探偵の回想』『封印作品の謎』『私の神保町』『映画の中の本屋と図書館』『科学が解き明かす古代の歴史 新世紀の考古科学』『チャイコフスキー・コンクール神話の終焉』

本日の読みたい本・おすすめ版（2004年10月あたり）。

本棚探偵の回想

★『本棚探偵の回想』(喜国雅彦/双葉社/2800円)【→amazon】
古書マニア達の話題を読んだ01年刊「本棚探偵の冒険」の第2弾。『小説推理』『ダ・ヴィンチ』の連載コラムに、描き下ろし漫画、蔵書票、月報も付いた盛り沢山の内容。

封印作品の謎

★『封印作品の謎』(安藤健二/太田出版/1480円)【→amazon】
いまだに、存在のみ知られながら決して目にはできず、密かに語り継がれる作品がある。これらの物語はなぜ「封印」されてしまったのか? 戦後の特撮、マンガ、ゲームを中心に、関係者の証言から謎に迫る新世代ルポルタージュ。

私の神保町

★『私の神保町』(紀田順一郎/晶文社/1800円)【→amazon】
街にうもれ、語りつがれてきた記憶と、一愛書家の自分史を重ねながら、神田古書街・神保町の戦後の隆盛、現在立ち至っている苦境を愛惜を込めてつづる。

映画の中の本屋と図書館

★『映画の中の本屋と図書館』(飯島朋子/日本図書刊行会　近代文芸社(発売)/1200円)【→amazon】
登場人物が本屋や図書館を利用する、本屋や図書館に関係のあるセリフがある、書店員、図書館員の登場する映画の解説書。素敵な映画を観たら、あなたも本屋や図書館に行きたくなる! 『図書館の学校』連載コラムを加筆修正。

科学が解き明かす古代の歴史―新世紀の考古科学

★『科学が解き明かす古代の歴史　新世紀の考古科学』(沢田正昭編集/沢田正昭(さわだ・まさあき)クバプロ/2800円)【→amazon】
遺跡探査、人骨の傷にみる弥生人の戦いの実像、銅の科学分析等、自然科学的手法を応用した考古学研究分野「考古科学」の研究成果を紹介。平成15年に行なわれた第18回「大学と科学」公開シンポジウムの講演内容を収録する。

チャイコフスキー・コンクール 神話の終焉

★『チャイコフスキー・コンクール神話の終焉』(金子一也/早稲田出版/1700円)【→amazon】
歴史と伝統を誇る音楽界のオリンピックが、落日を迎える-。日本チャイコフスキー・コンクール実行委員長を務めた著者が、昔は政治権力、今は金やコネが支配する「チャイコフスキー・コンクール」の全貌を暴く。