『文筆業の誕生 近代ドイツにおける文筆家団体の活動史』『新正体不明』『ももこの70年代手帖』『クマとフクロウのイオマンテ アイヌの民族考古学』『翔べ!YS-11 世界を飛んだ日本の翼』『戦中派動乱日記 昭和24年昭和25年』

本日の読みたい本・おすすめ版(2004年10月あたり)。

文筆業の誕生―近代ドイツにおける文筆家団体の活動史

文筆業の誕生―近代ドイツにおける文筆家団体の活動史

★『文筆業の誕生 近代ドイツにおける文筆家団体の活動史』(前原真吾/東洋出版/2000円)【→amazon
19世紀の近代ドイツ社会において確立し始めた新しい職業分野「文筆業」。混乱の時代に生きた文筆家たちの職業意識と文筆家理念が創造されていく過程を、その職業団体の活動と対照しつつ、豊富な文献を用いて解き明かす。
新 正体不明

新 正体不明

★『新正体不明』(赤瀬川原平/東京書籍/2000円)【→amazon
いったいこれは何なのだ。田舎の道端や都会の陰でひっそりと見つけた不思議な風景、物体、看板…。老人力をカメラにやどし、赤瀬川原平がたどりついた風情の世界。意味はないけど味がある、笑いと癒しに満ちた「読む」写真集。
ももこの70年代手帖

ももこの70年代手帖

★『ももこの70年代手帖』(さくらももこ/幻冬舎/1200円)【→amazon
まる子の子ども時代・70年代を語りつくす、ももこワールドのルーツをめぐるエッセイ。ももことミルコの会話体エッセイと、70年代の思い出を綴るエッセイで構成。★『クマとフクロウのイオマンテ アイヌの民族考古学』(宇田川洋編/同成社/4800円)【→amazon
北海道東部に残されていた「イオマンテ」とよばれるクマの魂(霊的存在)を送った場所を考古学的に調査し、その発掘調査と古老への聴き取り調査を通して、送られたもの・動物、「送り」儀礼を明らかにする。
翔べ! YS-11 世界を飛んだ日本の翼

翔べ! YS-11 世界を飛んだ日本の翼

★『翔べ!YS-11 世界を飛んだ日本の翼』(横倉潤/小学館/1800円)【→amazon
40年前に開発された国産旅客機YS-11。生産された182機は、日本のみならず世界各地を羽ばたいた。その偉大な航跡を、豊富に写真や図版を交えてたどる。資料「試作2機+量産180機の全軌跡データ」付き。
戦中派動乱日記―昭和24年・昭和25年

戦中派動乱日記―昭和24年・昭和25年

★『戦中派動乱日記 昭和24年昭和25年』(山田風太郎/小学館/2300円)【→amazon
江戸川乱歩横溝正史高木彬光らとの交流を深め、インターン生ながらも本格的に作家活動にのめりこむ日々と、不穏な世情を綴った日記を初公開。この無頼な生活からあの探偵小説は生まれた! 一級の昭和史新資料。