『裕次郎時代』『哲学者たちの動物園』『ヒトは食べられて進化した』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年7月あたり)。

裕次郎時代

裕次郎時代

★『裕次郎時代』(百瀬 博教 著/ワック/1,680円)【→amazon
目の前に立った裕次郎の姿は、目のくらむほど清潔だった。それは育ちの良い青年という樹木が発する新鮮な光彩でもあった。俺に、心遣いや謙虚さこそ人の心を揺すぶる、と思わせたのは石原裕次郎だった―俺の黒船で、俺の先生で、俺を夢中にさせるあにきを命懸けで守ろうと思った。裕次郎の用心棒、その呼び名は何よりも誇らしい肩書きだった―。裕次郎に愛され、その全盛時代を共に過ごした男の回顧録
哲学者たちの動物園

哲学者たちの動物園

★『哲学者たちの動物園』(R.マッジョーリ 著 國分 俊宏 訳/白水社/2,310円)【→amazon
カントの象、ニーチェのライオン、デリダの猫、ドゥルーズガタリのマダニ…古今東西の思想家たちは動物をどのように論じたか?楽しくわかる「哲学者ガイドブック」。
ヒトは食べられて進化した

ヒトは食べられて進化した

★『ヒトは食べられて進化した』(ドナ・ハート/著 ロバート・W・サスマン/著 伊藤伸子/訳/化学同人/2,310円)【→amazon
トラ、ライオン、ヒョウ、ピューマ、クマ、オオカミ、ハイエナ、ヘビ、ワニ、ワシ…人類の祖先は数々の肉食動物に捕食されていた脆弱な生き物だった。多くの人がもち続ける「人類=狩猟者」のイメージを徹底的に打ち破り、新たな初期人類像を描きだす。