『名画はなぜ心を打つか』『線路にバスを走らせろ 「北の車両屋」奮闘記』『昭和30年代 「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年7月あたり)。

★『名画はなぜ心を打つか』(瀬木慎一/著/講談社/540円)【→amazon
「輪郭が私から逃げていく」といったセザンヌは、毎日ミケランジェロの彫刻をデッサンしたという。そうまで苦しみながらセザンヌが表現したかったものは、近代芸術家の思想と共通する。同世代のロダンも、やはり同じ芸術の真理に到達している。画家の思想がわかると「名画」の何が見えるようになるか。
線路にバスを走らせろ 「北の車両屋」奮闘記 (朝日新書 56)

線路にバスを走らせろ 「北の車両屋」奮闘記 (朝日新書 56)

★『線路にバスを走らせろ 「北の車両屋」奮闘記』(畑川 剛毅 著/朝日新聞社/760円)【→amazon
バスか、電車か、果たして、その実態は!DMVデュアル・モード・ビークル)に、「北の車両屋」はすべてをかけた。お金がなければ、知恵を絞れ、汗をかけ。民営化20年、赤字と、雪と、寒さに挑んだ、JR北海道車両開発部隊の奮闘記。
昭和30年代―「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち (平凡社新書)

昭和30年代―「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち (平凡社新書)

★『昭和30年代 「奇跡」と呼ばれた時代の開拓者たち』(塩田 潮 著/平凡社/924円)【→amazon
一九五五年体制の確立に始まり、東京オリンピック池田勇人首相の退陣で幕を閉じた昭和三十年代。日本はその十年で世界中が驚く成長と飛躍を遂げた。この時代を動かしたエネルギーの源は、豊かさへの強い欲求と、共通目標に向かう人々の連帯意識の高まりであった。「成長と飛躍」を生み出した数々の実験と挑戦を人物のドラマを通して探る戦後史ノンフィクション。