『アジア『罰当たり』旅行』『ヤンコフスキー家の人々』『大帝没後 大正という時代を考える』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年7月あたり)。
※また復活させてみました。3週間ぶりぐらい。

アジア『罰当たり』旅行

アジア『罰当たり』旅行

★『アジア『罰当たり』旅行』(丸山ゴンザレス/著/彩図社/580円)【→amazon
日本人旅行者はナメられている。歓楽街に行けば、最も高い外国人料金を要求され、ピックアップバス乗り場では「おとなしい日本人だから」と後回しにされる。強盗は金持ちの日本人を真っ先に狙うし、白人バックパッカーはイエローモンキーと吐き捨てる。俺にはそれが耐えられん。己の欲望のまま旅を楽しむ肉体派ライターの過激で笑える本能の旅行記
ヤンコフスキー家の人々

ヤンコフスキー家の人々

★『ヤンコフスキー家の人々』(遠藤公男/著/講談社/1,995円)【→amazon
一枚の虎狩りの写真から探りあてた、ソ連の独裁権力が生んだ強制収容所ラーゲリ)という不条理と地獄―。愛と勇気と感動のノンフィクション。親日白系ロシア人事業家三代の疾風怒涛の20世紀を描き切る。
大帝没後―大正という時代を考える (新潮新書)

大帝没後―大正という時代を考える (新潮新書)

★『大帝没後 大正という時代を考える』(長山靖生/著/新潮社/714円)【→amazon
圧倒的なカリスマ性で君臨した明治天皇を失った後に続く大正とは、どのような時代だったのだろうか。軽く、自由と解放感に満ちた明るいイメージの一方、頼りない危うさも感じられる。大正は親たちが闘争の末勝ち取り、築き上げたものを相続し消費する時代だった。本書では、今日に及ぶ日本の大衆的価値観を形づくった時代としての大正前期を、指導原理の喪失した空白期、すなわち「大帝没後」という視点から捉え直す。