「書肆アクセス」の閉店について&古書店リンク

 すでにご存知のかたも多いと思いますが、こんな感じ。
書肆アクセス半畳日録
閉店のご挨拶 - 書肆アクセス半畳日録

 すでに報道でご存知の方も多いと思います。
 ご連絡が大変遅くなり、ご心配ご迷惑をおかけして本当に申しわけございませんでした。

 書肆アクセスは、本年の11月17日土曜日をもって閉店することが決定いたしました。

 閉店の大きな理由は、報道にもある通り売上不振です。
 ここ5年間、序々に売上げが下降しており、3年前から目立って売行不振となりました。昨年は、書店卸が前年比50%となるなど大きな落ち込みとなりました。

 書肆アクセスは、1976年、株式会社地方・小出版流通センターのアンテナショップとして営業を始め、すずらん通りの現在の場所に移り「書肆アクセス」という名前で今日まで営業させていただいております。

 名前の通り「地方の出版社の、また、小さい出版社の」情報発信の場として営業して参りましたが、このような残念なご報告を皆様にさせていただく結果となりました。

 お客様をはじめ、出版社の皆さま、街の方々、たくさんのひとたちに支えられ今日まで歩んでくることができました。
 皆さまの暖かいご支援にお応えできず、力不足でこのようなかたちとなりましたこと、本当に申し訳ございません。
 心よりお詫び申し上げます。

 あと、四ヶ月弱の、短い期間となってしまいましたが、精一杯営業させていただきます。

 長い間、本当にありがとうございました。
 あと僅かですが、どうぞよろしくお願いします。

                     書肆アクセス店長
                       畠中理恵子

 号泣した、というのは嘘ですが少し涙を流した。
 しかし、神保町という本の街で小出版の本の販売が支えられない、というのはなかなか由々しき問題のような気がします。
 アマゾンのようなネット書店で売り買いするようになるんだろうか。書肆アクセスの売行不振が何に由来しているのか(小出版全体が不振なのか、リアル書店だけが不振なのか)、くわしい事情を知りたくなりました。
 で、この話はぼくのmixiでは今年の夏ぐらいにしてたんですが、今日はこんなブログ(というより、はてなダイアリー)を発見したので、紹介してみたくなったのでした。
『書肆アクセスの本』をつくる会
「本屋さんの現在とこれから 書肆アクセスの閉店が意味するもの」

畠中店長の出席するイベントが開催されます。

「古本の日記念イベント 本屋さんの現在とこれから 書肆アクセスの閉店が意味するもの」

一〇月七日(日曜日)午後二時〜四時 会場:東京古書会館 地下多目的ホール

 なぜだか知らないけど、書店員・古書店員で「はてなダイアリー」を使っている人をときどき見かけます。
 ちょっと古書関係の人だけ挙げてみよう。
万来堂日記2nd
古本屋番頭日記
古書現世店番日記
古書ほうろうの日々録
 はてなダイアリーではないけど、ここも紹介しておきます。
百年の日々
◆蟲日記◆
絶望書店日記
 こんなネタも拾ったり。
(゜(○○)゜) プヒプヒ日記:生田蔵書放出

このところジョン・コリア関係でずっと休日がつぶれていたが、翻訳も解説も実質的に終わった(ことを祈る)ので、久しぶりに古書店を回った。
旧知の古書店に入って四方山話。その店主の言うことには、生田耕作旧蔵書が洋書の市に三週続けて出たそうだ。道理でT村書店にセリーヌ全集とか並んでたと思った。ところが奢覇都館に一時いて、古書店を始めようてしてるかもう始めたかした方が根こそぎ買っていったらしい。危篤、じゃなかった、奇特な人もいるものなり。

 洋書の市でセリーヌ買って、これが本当の競り去ぬ。