『百貨店地図が塗り変わる日』『日本妖怪異聞録』『コロナとブルーバードの時代』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年8月あたり)。

百貨店地図が塗り変わる日―1兆円企業4グループしか生き残れない理由

百貨店地図が塗り変わる日―1兆円企業4グループしか生き残れない理由

★『百貨店地図が塗り変わる日』(川嶋 幸太郎 著/ぱる出版/1,470円)【→amazon
10年連続で市場が縮小、1兆円企業しか生き残れないともいわれるなか、老舗・三越伊勢丹との電撃的な資本提携ニュースで揺れる百貨店業界。折しも大丸と松坂屋経営統合で日本一の百貨店「J・フロント」が誕生。さらには阪急と阪神経営統合し「H2O」に。百貨店業界はいま、風雲急を告げる大再編時代に突入した。電鉄系百貨店、地方の地場百貨店の思惑もからみ、今後5年間で業界地図は一変する。各社の最新動向を緊急リポート。
日本妖怪異聞録 (講談社学術文庫)

日本妖怪異聞録 (講談社学術文庫)

★『日本妖怪異聞録』(小松 和彦/講談社/840円)【→amazon
妖怪は山ではなく、人の心に棲息している。妖怪とは幻想である。そして、自分たちの否定的分身である。国家権力に滅ぼされた土着の神や人々の哀しみ、怨み、影、敵が形象化されたものである。酒呑童子玉藻前、是害坊天狗、崇徳上皇、紅葉、つくも神、大嶽丸、橋姫。日本妖怪変化史に燦然と輝く鬼神・妖怪たちに託されたこの国の文化史の闇を読み解く。
コロナとブルーバードの時代

コロナとブルーバードの時代

★『コロナとブルーバードの時代』(桂木洋二/著/グランプリ出版/1,890円)【→amazon
成長期にあった1960年代は、主要な乗用車は限られていたから、モデルチェンジにより販売が伸びるかどうかは、大変な関心事であった。戦後の日本の自動車メーカーのなかで、トヨタと日産は、群を抜いた存在であり、両雄が真っ向から対決したのがコロナとブルーバードの車両開発であり、販売合戦であった。それぞれのクルマごとの開発のプロセスを辿ることは、日本の自動車メーカーが、どのように国際的なレベルのクルマをつくるようになっていったかを見ていくことでもある。