『手塚治虫未来へのことば 昔の子ども・今の子ども・そしてこれからの子どもへ』『廃墟紀行 荒廃した静寂な空間が語る郷愁』『文学を旅する地質学』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年8月あたり)。

手塚治虫 未来へのことば

手塚治虫 未来へのことば

★『手塚治虫未来へのことば 昔の子ども・今の子ども・そしてこれからの子どもへ』(手塚治虫/著/こう書房/1,155円)【→amazon
没後20年近くたっても、いまなおマンガ界のみならず社会的に大きな存在である手塚治虫。遺した著書、雑誌への寄稿、対談、発言などから、伝えたかった「ことば」を10のテーマに整理。仕事の情熱、ユーモアの追求、マンガ表現について、子どもたちへの愛、戦争への怒り、社会の洞察、生と死に関して、など。手塚マンガで育った世代だけでなく、若い世代も読んでほしい。
廃墟紀行

廃墟紀行

★『廃墟紀行 荒廃した静寂な空間が語る郷愁』(栗原亨/著/マガジンランド/600円)【→amazon
朽ち果てたコンクリート、苔むした壁、割れた窓ガラス…滅び行く建物へのノスタルジー。荒廃した静寂な空間が語る郷愁。
文学を旅する地質学

文学を旅する地質学

★『文学を旅する地質学』(蟹沢聡史/著/古今書院/3,150円)【→amazon
ゲーテは若い頃、地質学に関する職についていた。宮澤賢治も、若い頃地質学を学んだ。中国の漢詩と地質学との関係を探り、ギリシア神話と地中海の地質を語る。文学と地質学の接点はどんなことか。岩石学を専門とする地質学者である著者は、文学作品の舞台である土地に興味をもって旅行した。本書は、著者が旅した文学作品の舞台を、著者の専門である地質学の知識と文学の教養をもって縦横にその接点を解き明かす。