『阿片王一代 中国阿片市場の帝王・里見甫の生涯』『自伝アントニン・レーモンド』『出版と社会』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年9月あたり)。

阿片王一代―中国阿片市場の帝王・里見甫の生涯

阿片王一代―中国阿片市場の帝王・里見甫の生涯

★『阿片王一代 中国阿片市場の帝王・里見甫の生涯』(千賀基史/著/光人社/2,100円)【→amazon
満州事変、日中戦争、太平洋戦争とうちつづく戦乱昭和の中で、日本陸軍の特命を帯び、その捨て石となって裏工作に奔命し、“阿片王”と呼ばれた一日本人の苛酷な戦争。蒋介石の資金源たる阿片市場を奪い取るため、中国人になりすまし、地下組織とも気脈を通じ、権謀術数の限りを尽くしてその使命を果たした中国名・李鳴の波瀾万丈の物語。歴史の闇に生きた男を描く迫真のサスペンス・ノンフィクション。
自伝 アントニン・レーモンド

自伝 アントニン・レーモンド

★『自伝アントニン・レーモンド』(アントニン・レーモンド/著 三沢浩/訳/鹿島出版会/8,400円)【→amazon
トラスや母屋材には和風の丸太架構技術を使い、本来の正直さ、率直さ、単純さ、特に経済性を取り込むことができた。これは、その当時の疲弊した日本にとって最も重要なことでもあった。(本書より)待望の再版。
出版と社会

出版と社会

★『出版と社会』(小尾俊人/著/幻戯書房/9,975円)【→amazon
関東大震災により大量の本が消滅したとき、創造力あふれる出版人たちが登場した。ここから、出版戦国時代がはじまる。豊かな編集経験をもとに綴る激動の昭和出版史。