『建築家になろう 家が町や都市をつくる』『ゴシップ的日本語論』『ナツコ 沖縄密貿易の女王』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年10月あたり)。

建築家になろう―家が町や都市をつくる

建築家になろう―家が町や都市をつくる

★『建築家になろう 家が町や都市をつくる』(樫野紀元/著/国土社/1,260円)【→amazon
建築家になるにはどうしたらいいのだろうか。設計をするときの心がまえとは?地震に強く、自然と共生する家、ストレスをあたえない家づくりなど、建築を通して社会とのかかわりや、夢を持つことの大切さを熱く語る。
ゴシップ的日本語論 (文春文庫)

ゴシップ的日本語論 (文春文庫)

★『ゴシップ的日本語論』(丸谷才一/著/文芸春秋/620円)【→amazon
テレビと携帯電話が日本語に与えた深刻な影響とは?昭和天皇の「ア、ソウ」と近代日本が背負った重荷。「猫被りの香具師のモモンガーの…」漱石の悪態づくしから学ぼう―。他にも、鏡花、折口から源氏、歌舞伎、現代思想まで、刺戟に満ちた講演、対談が満載。日本語を考えるために必読の書。
ナツコ 沖縄密貿易の女王 (文春文庫)

ナツコ 沖縄密貿易の女王 (文春文庫)

★『ナツコ 沖縄密貿易の女王』(奥野修司/著/文芸春秋/790円)【→amazon
1946年から51年まで、沖縄はケーキ(景気)時代と呼ばれていた。誰もがこぞって密貿易にかかわる異様な時代。誰にも頼れないかわりに、才覚、度胸ひとつで大金をつかむことができた時代であった。彼らから「女親分」と呼ばれた夏子は、彼らの上に君臨したわけではない。貧しかったが夢のあった時代の象徴だった。十二年におよぶ丹念な取材で掘りおこされた、すべてが崩壊した沖縄の失意と傷跡のなかのどこか晴れ晴れとした空気。大宅壮一ノンフィクション賞に輝いた占領下の沖縄秘史。