2007年05月に出た読みたい本

 2007年05月に出た読みたい本のリスト。
 今までのリストはこちら。
2007年01月に出た読みたい本
2007年02月に出た読みたい本
2007年03月に出た読みたい本
2007年04月に出た読みたい本
 06〜10月の分も近いうちに整理します。
 リストはNDC分類順です。



古本屋開業入門―古本商売ウラオモテ

古本屋開業入門―古本商売ウラオモテ

★『古本屋開業入門-古本商売ウラオモテ-』(喜多村 拓 著/燃焼社/1,890円)【→amazon
現役古本屋店主が長年の体験を基に、古本屋開業のノウハウをすべて公開し商売の醍醐味を語り尽くす。本の上手な集め方、仕入の仕方、自家目録の作り方、成功するホームページの作り方、通信販売ノウハウ、古本の汚れや線引きの消し方まで、懇切丁寧に手ほどき。

新書375三度のメシより古本! (平凡社新書)

新書375三度のメシより古本! (平凡社新書)

★『三度のメシより古本!』(樽見 博 著/平凡社/735円)【→amazon
古本が好きでたまらない。古本の魅力とは何だろう。何が人を蒐集に駆り立てるのか。明治以降の人気商品の変遷を、戦後の初版本ブームを知りたい。本を愛し、記録することに情熱を注ぐ人々を知りたい。読む楽しみ、集める喜び。気がつけば、人は古本に癒されている。本書は、至楽への案内がテンコ盛り。

論壇の戦後史―1945‐1970 (平凡社新書)

論壇の戦後史―1945‐1970 (平凡社新書)

★『論壇の戦後史 1945-1970』(奥 武則 著/平凡社/840円)【→amazon
戦後の日本は「悔恨共同体」から始まった。終戦直後、清水幾太郎らが作った二十世紀研究所には林健太郎丸山眞男福田恆存など、その後立場を異にする人たちが集まっていた。以後、彼らが活躍する舞台となる論壇誌は、いかなる問題を、どのように論じてきたのか。論壇が存在感を持っていた時代を鮮やかに描き、「戦後」に新たな光をあてる。

幽霊を捕まえようとした科学者たち

幽霊を捕まえようとした科学者たち

★『幽霊を捕まえようとした科学者たち』(D.ブラム 著 鈴木 恵 訳/文藝春秋/2,600円)【→amazon
錬金術から化学が、占星術から天文学が、心霊研究からは?幽霊の存在を科学的に実証せよ!ノーベル賞科学者のチームが始めた驚愕の研究。

王朝貴族の悪だくみ―清少納言、危機一髪

王朝貴族の悪だくみ―清少納言、危機一髪

★『王朝貴族の悪だくみ-清少納言、危機一髪』(繁田 信一 著/柏書房/2,310円)【→amazon
射殺された清少納言の実兄、不正の限りを尽くして私腹を肥やす受領…藤原道長藤原行成の日記に書かれていたのは、貴族たちの犯罪だった。

戦艦「大和」の博物館―大和ミュージアム誕生の全記録

戦艦「大和」の博物館―大和ミュージアム誕生の全記録

★『戦艦「大和」の博物館-大和ミュージアム誕生の全記録』(小笠原 臣也 著/芙蓉書房出版/2,940円)【→amazon
巨大な戦艦「大和」の10分の1模型(全長26.3m)や零式艦上戦闘機、人間魚雷「回天」などの実物展示で戦争の悲惨さと平和の大切さを現代に伝える博物館建設の全記録。

藤原道長―男は妻がらなり (ミネルヴァ日本評伝選)

藤原道長―男は妻がらなり (ミネルヴァ日本評伝選)

★『藤原道長-男は妻がらなり-』(朧谷 寿 著/ミネルヴァ書房/3,150円)【→amazon
天皇家との外戚関係を築き、貴族社会の頂点に立ち、機をみるに敏に活動し、運をつかんだ道長。その栄華とは裏腹に病に悩む姿もあった。本書は膨大な史料と格闘し、等身大の道長像を描き出す。

謎とき徳川慶喜―なぜ大坂城を脱出したのか

謎とき徳川慶喜―なぜ大坂城を脱出したのか

★『謎とき徳川慶喜-なぜ大阪城を脱出したのか』(河合 重子 著/草思社/2,310円)【→amazon
幕末最大の謎ともいえる慶喜大坂城からの遁走とその後のひたすらの恭順は敗退した幕臣側から言えば、まことに釈然としない出来事である。長年の慶喜研究家で「慶喜贔屓」を自称する著者が大正時代の『昔夢会筆記』(慶喜公からの聞き書き)をもとに、そこにいたる慶喜の生い立ちと置かれた環境をあとづけ、慶喜の最後の決断を納得がゆくまでに描いた評伝であり歴史評論書。

スペインの貴公子フアンの物語―レパント海戦総司令官の数奇な運命

スペインの貴公子フアンの物語―レパント海戦総司令官の数奇な運命

★『スペインの貴公子フアンの物語-レパント海戦総司令官の数奇な運命』(西川 和子 著/彩流社/2,100円)【→amazon
片田舎に突然現れた豪華な迎えの馬車…。弱冠24歳で神聖同盟連合艦隊の総司令官としてレパント海戦に勝利した“英雄”フアン。31歳で夭折した数奇な生涯。

新聞が書かない国際記事のウラ常識 (知の雑学新書)

新聞が書かない国際記事のウラ常識 (知の雑学新書)

★『新聞が書かない国際記事のウラ常識』(21世紀宗教・民族研/土屋書店/840円)【→amazon
新聞の解説ではほとんど触れられず、高校の「世界史」の教科書も教えてくれない国際情報理解のために不可欠の「西洋世界の大常識」とは何なのか?愉快・痛快なエピソードをまじえて説く現代人必読の「ウラ常識集」90項目。

“ポストモダン”とは何だったのか―1983‐2007 (PHP新書)

“ポストモダン”とは何だったのか―1983‐2007 (PHP新書)

★『〈ポストモダン〉とは何だったのか』(本上 まもる 著/PHP研究所/756円)【→amazon
1983年、当時二〇代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたその思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。ニューアカは一時の流行にすぎなかったのか?じつは、成熟した日本社会の見取図を描ける唯一の思想として、まったく古びていないのでは?浅田彰柄谷行人東浩紀福田和也…日本におけるポストモダン思想の潮流を再検討する。

「夕張問題」 (祥伝社新書)

「夕張問題」 (祥伝社新書)

★『夕張問題』(鷲田 小彌太/祥伝社/777円)【→amazon
日本人である私たちは、生まれると同時に、どこかの地方自治体の一員になります。東京都民にしろ、夕張市民にしろ、自治体の外にはいられません。私たちの日常生活において、「国」よりも「自治体」のほうがより密接であり、もし自治体のサービスが受けられなくなると、鉄道の廃線どころの騒ぎではすみません。「市」や「町」を、あたりまえにある空気のように思っていると、突然、酸欠死に襲われます。いま「夕張市」は財政再建団体に指定され、市民は酸欠状態です。ここからいかに脱出し、新たな活力ある、老人にも子供にも夢のある街にするには何をなすべきかを、本書は分析し、展望しています。

封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで (だいわ文庫)

封印作品の謎―ウルトラセブンからブラック・ジャックまで (だいわ文庫)

★『封印作品の謎』(安藤 健二 著/大和書房/840円)【→amazon
ウルトラセブン』『怪奇大作戦』『ノストラダムスの大予言』『ブラック・ジャック』『O‐157予防ゲーム』これらの作品は、なぜ、どう禁じられたのか。粘り強い取材で意外な真相を明らかにする新世代ルポルタージュ

潜入!ニッポン不思議島 (宝島社文庫)

潜入!ニッポン不思議島 (宝島社文庫)

★『潜入!ニッポン不思議島』(諸島文化・民俗研究会/宝島社/630円)【→amazon
日本には6,800もの島が存在し、そのうち430の島に、人が住んでいるという事実をご存知だろうか。名前も奇妙なら景色も奇妙、島民も奇妙。いや、奇妙というより、何かがおかしい…。本書は「ここは本当に日本なのか!?」と思わず声をあげてしまう奇妙な島々に潜入を敢行。「よそ者が島の秘密をバラすのか!?」と、時に警戒され、追い返されつつ、民俗学者たちも恐れる禁忌に迫った。

江戸の温泉学 (新潮選書)

江戸の温泉学 (新潮選書)

★『江戸の温泉学』(松田 忠徳 著/新潮社/1,260円)【→amazon
温泉文化は、江戸時代に花開いたといわれ、江戸を知ることでこそ、温泉の「今」が一層わかる。徳川家康の熱海湯治で幕開けした江戸の温泉が、医療、科学、ヴァカンス、遊興…の各分野で発展していく姿を、あまたの古書や資料で紐解く著者の姿は圧巻。ホンモノのお湯を求める日本随一の“温泉教授”がたどりついた温泉学は、ここに結実した―。

コーヒーの真実―世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在

コーヒーの真実―世界中を虜にした嗜好品の歴史と現在

★『コーヒーの真実』(A.ワイルド 著 三角 和代 訳/白揚社/3,675円)【→amazon
コーヒーの誕生からスターバックスまで。世界を変えた琥珀色の液体。

おとぎ話の生物学―森のキノコはなぜ水玉模様なのか?

おとぎ話の生物学―森のキノコはなぜ水玉模様なのか?

★『おとぎ話の生物学 森のキノコはなぜ水玉模様なのか?』(蓮実 香佑 著/PHPエディタ/1,470円)【→amazon
昔話・おとぎ話に隠された意外な真実にびっくり。さあ、眠れぬ十三夜のはじまりはじまり。 桃太郎はどうして鬼退治に出かけたのか?―桃太郎ウサギはなぜカメに負けたのか?―ウサギとカメ竜宮城はどこにある?―浦島太郎森のキノコはなぜ水玉模様なのか?―白雪姫オオカミなんか怖くない?―三匹の子豚スズメのお宿はどこにある?―舌切り雀タヌキは本当に化けるのか?―キツネとタヌキの化けくらべカチカチ鳥の正体は?―かちかち山本当にキリギリスが悪いのか?―アリとキリギリスジャックと豆の木は天に届いたのか?―ジャックと豆の木世界で一番大きい生き物はなに?―エビの腰はなぜ曲がったかカキの種に価値はあるのか?―さるかに合戦かぐや姫はなぜ竹から生まれたのか?―竹取物語 おとぎ話に隠された謎を生物学が解明する。おとぎ話や昔話に隠されたさまざまな謎。あっと驚く事実を生物学・植物学の視点から解き明かす刺激満点のサイエンス読み物。

実録・アメリカ超能力部隊 (文春文庫)

実録・アメリカ超能力部隊 (文春文庫)

★『実録・アメリカ超能力部隊』(J.ロンスン 著 村上 和久 訳/文藝春秋/660円)【→amazon
超能力で敵を制圧し、敵地をスパイする特殊部隊。そんな計画がアメリカに実在した!ヴェトナムの悪夢に苦しむ軍人が夢見た「敵を武力で傷つけることのない愛と平和の軍隊」。軍上層部を動かした構想は、いかに変質し、何を生み出したのか。関係者の証言が明かす仰天の真実。アメリカの狂気と悲喜劇を暴くノンフィクション。

今世紀で人類は終わる?

今世紀で人類は終わる?

★『今世紀で人類は終わる?』(M.リース 著 堀 千恵子 訳/草思社/1,680円)【→amazon
たとえば、致死率の高い危険なウイルスのDNA配列情報は、いまやだれでもインターネットからダウンロードできる。このDNA情報から、ウイルスを合成し、さらに強力なウイルスへと改造する技術を持った科学者は、世界に数千人存在し、その数は年々増えている。もし、通り魔殺人や銃乱射事件を起こすようなタイプの人間がこの技術を習得したら、いったい何が起きるだろうか―。核戦争や地球温暖化といった、20世紀から危惧されてきたものとはまったく別の、予想外の脅威による人類文明終焉のシナリオを、第一線の物理学者が描き出す。

歴史の中の数学 (ちくま学芸文庫)

歴史の中の数学 (ちくま学芸文庫)

★『歴史の中の数学』(M.S.マホーニィ 佐々木 力 編訳/筑摩書房/1,470円)【→amazon
数学の発展は、はたして自律的なものだろうか?20世紀後半の著名な科学史家トーマス・S・クーンの薫陶をうけた数学史家が、数学の内容を広く文化史―社会史の中に読み解いた挑戦的な著作。古代オリエント数学とギリシャ数学の連続性・非連続性、数学者の道具箱としての幾何学的解析、中世西欧数学に近代的解釈を読み込むことへの疑念、近世西欧の代数的思考法の思想史的背景、振子時計設計の際の数学的理論家と職人との確執、コンピュータ計算思考の誕生にまつわる複合的史話、をスリリングに語る。数学史研究の現代的最前線を日本の読者に伝えようとする待望のオリジナル編集。増補新版。

時そばの客は理系だった―落語で学ぶ数学 (幻冬舎新書)

時そばの客は理系だった―落語で学ぶ数学 (幻冬舎新書)

★『時そばの客は理系だった 落語で学ぶ数学』(柳谷 晃 著/幻冬舎/777円)【→amazon
落語の噺には、数学や科学のネタが満載されていた!「親子酒」は「クレタ人のパラドックス」であり、「一目上がり」は「等差数列と等比数列」を解説、「千早振る」は「演算の法則」で、「平林」は「素因数分解」で、「こんにゃく問答」は「非ユークリッド幾何学」、「日和違い」は「カオス理論」でもある。ネタづくりは、数学のわかる落語家・三遊亭金八と林家久蔵が担当。笑っている間に身につく数学の知恵26席。

シンカのかたち 進化で読み解くふしぎな生き物

シンカのかたち 進化で読み解くふしぎな生き物

★『進化で読み解くふしぎな生き物 シンカのかたち』(遊磨正秀/監修 丑丸敦史/監修 北海道大学CoSTEPサイエンスライターズ/著 宮本拓海/イラスト/技術評論社/1,659円)【→amazon
空中生活を送るネズミ・歩くヤシの木・巨大なミミズ・メスしかいないトカゲ・シロアリをだますカビ・いつも四つ児で生まれるアルマジロ・干上がっても死なない虫・オタマジャクシにならないカエル・若返りするクラゲ…私たちの常識をくつがえす生き物たちが、進化のひみつを伝える。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

★『生物と無生物のあいだ』(福岡 伸一 著/講談社/777円)【→amazon
生きているとはどういうことか―謎を解くカギはジグソーパズルにある!?分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色をガラリと変える。

進化のイコン

進化のイコン

★『進化のイコン』(J.ウエルズ 著 渡辺 久義 監訳/コスモトゥーワン/3,570円)【→amazon
ミラー‐ユーリーの実験、系統樹脊椎動物の前肢の相同、ヘッケルの胚の絵、始祖鳥、オオシモフリエダシャク、ダーウィン・フィンチ、四枚羽のショウジョウバエ、ウマの進化図、人類の起源―アメリカで大論争!なぜニセモノ「進化の証拠」が教科書に掲載され続けるのか。 ダーウィン理論は科学か神話か?

田宮模型をつくった人々 伝説のプラモ屋 (文春文庫)

田宮模型をつくった人々 伝説のプラモ屋 (文春文庫)

★『伝説のプラモ屋 田宮模型をつくった人々』(田宮 俊作 著/文藝春秋/600円)【→amazon
田宮模型は自他共に許す世界最大のプラスチックモデルメーカー。プラモデルのために実車のポルシェを解体してしまったという「伝説」の社長。その彼を取り巻く人々も負けず劣らずユニークだ。CIAに始まり、カルロス・ゴーン氏、韓国元大統領、カイロの小学生、そして偉大な父まで。伝説の模型屋を作りあげたさまざまな人間群像を紹介。

未完の建築家 フランク・ロイド・ライト

未完の建築家 フランク・ロイド・ライト

★『未完の建築家 フランク・ロイド・ライト』(A.L.ハクスタブル 三輪 直美 訳/東陶機器/2,100円)【→amazon
ピュリッツァー賞評論家が描く、天才建築家のあまりにも真摯で破天荒な一生。

日本陸軍試作機物語

日本陸軍試作機物語

★『日本陸軍試作機物語』(刈谷正意/著/光人社/2,100円)【→amazon
キ51九九襲撃機、キ43一式戦闘機隼、キ44二式戦闘機鍾馗、キ84四式戦闘機疾風等々、陸軍航空技術研究所で、各部門の超エキスパートに鍛えられながら試作機審査に励んだ青春。軍技術者の誇りを胸に新機軸を拓いた若きパイオニアたちの苦闘の航跡。

川上犬物語

川上犬物語

★『川上犬物語』(久能 靖 著/河出書房新社/1,680円)【→amazon
戦時中、食糧難で多くの動物たちが殺された。長野県の山奥に暮らしていた貴重な日本の純血犬、川上犬も姿を消したはずだった。ニホンオオカミの血をひくといわれ、猟師とともに断崖をかけめぐっていた勇敢な犬。「この犬を失ってなるものか」ある男がひそかに起こしていた行動が、再会の奇跡を生んだ―。平和の大切さを思い出させてくれる感動の実話。

『洋酒天国』とその時代

『洋酒天国』とその時代

★『『洋酒天国』とその時代』(小玉 武 著/筑摩書房/2,520円)【→amazon
開高健さんのコピー“「人間」らしくやりたいナ”は、我が社の経営の根底に流れる思想でもある。この書は、開高健さん、山口瞳さん等、異才を放った社員たちが創ったPR誌『洋酒天国』を軸に、高度経済成長に突入する直前の熱気に満ち溢れた時代の姿を描いた、極めて興味深い昭和史の1ページとなっている。

すぐわかる女性画家の魅力

すぐわかる女性画家の魅力

★『すぐわかる女性画家の魅力』(千足 伸行 監修/東京美術/2,310円)【→amazon
描くことに命を燃やした女性たちの生涯と作品に光を当てる初の入門書。女ゆえに、女だからこそ直面した数々の問題と向き合いながら美の歴史に鮮やかな輝きを残した画家たちの波瀾万丈の人生。

ドビュッシー (作曲家・人と作品シリーズ)

ドビュッシー (作曲家・人と作品シリーズ)

★『ドビュッシー』(松橋 麻利 著/音楽之友社/1,470円)【→amazon
友人すら次々背を向けるほどのスキャンダラスな生活の中、多くの傑作が生み出される…類い希なる才能で、フランス音楽の「近代」から「現代」への扉を開いた天才の全貌に迫る。

★『図説 指揮者列伝』(玉木 正之 著 平林 直哉 著/河出書房新社/1,890円)【→amazon
オーケストラとの逸話や伝説の数々、一流の指揮とは何か、聴き方のツボとは…。辛口ライターによる異色の指揮者物語。

小津安二郎先生の思い出 (朝日文庫 り 2-2)

小津安二郎先生の思い出 (朝日文庫 り 2-2)

★『小津安二郎先生の思い出』(笠 智衆 著/朝日新聞社/525円)【→amazon
『父ありき』『東京物語』『晩春』などを代表作に、ほぼ全ての小津安二郎映画に出演してきた俳優、笠智衆。小津監督や原節子などを始め、様々な人との交流や撮影秘話、また御前様としてなじみ深い『男はつらいよ』など、朴訥として優しく、不器用な役柄そのままに、自らの俳優人生と小津安二郎を振り返る。

木暮実千代―知られざるその素顔

木暮実千代―知られざるその素顔

★『木暮実千代 知られざるその素顔』(黒川鍾信/著/日本放送出版協会/1,995円)【→amazon
昭和13年、全国に数人しかいなかった共学の大学で学ぶ女子大生は、スカウトされた松竹を代表するスターになる…が、恋を選んで満洲へ。戦後、九死に一生を得て帰国した彼女は、官能的な大人の女に成長してスクリーンに上品な香気を漂わせ百本を超える映画に出演、やがて「客を呼べる俳優」として転向した舞台で大活躍…ドラマのような72年の歩みをえぐる初めての評伝。

★『漫画映画の志-『やぶにらみの暴君』と『王と鳥』』(高畑 勲 著/岩波書店/2,625円)【→amazon
高畑監督が自らの作品作りの原点とするフランスの漫画映画『やぶにらみの暴君』。三〇年の歳月を経て、作者たち―監督ポール・グリモー、脚本ジャック・プレヴェール―は、それを『王と鳥』という映画に作り直した。なぜ、彼らはそうしなければならなかったのか?そしていま、その映画が問いかけるものとはなにか?作者たちの烈々たる志のもとに、一本の漫画映画がたどった驚くべき数奇な運命と、作品制作をめぐる壮大なドラマを追う。

プロレス 金曜8時の黄金伝説 (講談社+α文庫)

プロレス 金曜8時の黄金伝説 (講談社+α文庫)

★『プロレス 金曜8時の黄金伝説』(山本小鉄/著/講談社/780円)【→amazon
アントニオ猪木坂口征二藤波辰巳長州力タイガーマスク前田日明高田延彦…当時の新日本プロレスには、キラ星のごとくスター選手が揃っていた。現在の選手たちは最強を目指して、もっともっと練習しなくてはダメだ!“鬼軍曹”がプロレスラーから格闘家まで一刀両断、最後の御意見番として日本のプロレス&格闘技界に愛情をこめて喝を入れる。みんな、もう一度あのころの元気を取り戻せ!“小鉄イズム”炸裂。

『モンスターハンター』プレイ日記 本日も逆鱗日和

『モンスターハンター』プレイ日記 本日も逆鱗日和

★『本日も逆鱗日和』(大塚角満/著/エンターブレイン/998円)【→amazon
本書は、2004年3月から始まったファミ通.comのブログ“『モンスターハンター』プレイ日記”と、ファミ通コネクト!オン誌で連載している“本日も逆鱗日和”というコラムに加筆、修正を加え、さらに書き下ろしのコラムを新たに収録して構成したものです。

★『買い被られた名作 『嵐が丘』『白痴』『復活』『トニオ・クレエゲル』『狭き門』』(岡田量一/著/彩流社/2,310円)【→amazon
文豪と呼ばれる作家や著名な批評家が勝れた作と評価してしまうと、誰もがその言葉を鵜呑みにして、その作品を過大に評価してしまう…。ちょっと疑って読んでみませんか?世界的名作の新たな読み方を平易に示す、もう一つの読書論。

★『モダン都市東京 改版-日本の一九二〇年代』(海野 弘 著/中央公論新社/1,300円)【→amazon
大正、昭和初期のモダン都市「東京」。同時代の文学作品を手がかりに、都市生活者が闊歩しはじめた近代都市の情景を、スリリングに描きだす。

★『乱歩と名古屋 地方都市モダニズムと探偵小説原風景』(小松史生子/著/風媒社/1,260円)【→amazon
乱歩が多感な少年時代を一番長く過ごした名古屋。明治末期の、保守と革新が入り混じった地方都市モダニズム文化の洗礼を受けたことが、乱歩の感性に何を刻印したのか。

幕末 維新の暗号

幕末 維新の暗号

★『幕末 維新の暗号-群像写真はなぜ撮られ、そして抹殺されたのか』(加治 将一 著/祥伝社/1,995円)【→amazon
歴史作家・望月真司のもとに届いた一枚の古写真。それは幾度となくマスコミにも取り上げられた、いわくつきの代物だった。被写体は総勢四十六人。書き込まれた名前によれば、坂本龍馬西郷隆盛高杉晋作岩倉具視大久保利通中岡慎太郎伊藤博文、さらに桂小五郎勝海舟…と幕末の志士たちが勢ぞろいしていたからだ。荒唐無稽―だが、まがい物と片づけられてきた写真を仔細に検証すると、被写体と実在の人物が次々に合致していった。この古写真はなぜ撮影され、そして歴史の彼方に葬り去られたのか。謎を追ううちに、望月は写真に込められた「秘密」に突き当たる。それは明治政府の重大なタブーに触れるものだった。吉野、佐賀、長崎、鹿児島、山口県柳井―徹底的な取材と綿密な史料分析から解き明かす、驚愕の幕末史。 龍馬、西郷隆盛高杉晋作岩倉具視、大久保利道、中岡慎太郎伊藤博文……英傑たち結集の瞬間!? 謎の古写真が炙(あぶ)り出した日本史の闇!

★『東京伝説 溺れる街の怖い話』(平山 夢明 著/竹書房/580円)【→amazon
都市にはびこる異常犯罪と怪事件、その裏には必ず我ら「人間」の存在が隠れている。欲望やストレスの渦巻く心の闇に引きずられ、とうとう溺れてしまった者たちの存在が…。パラパラ漫画のごとく流れる日常の中にともすれば埋もれ消えゆく奇怪な出来事を、丁寧な取材で聞き集め、説話風に綴った衝撃の実話都市怪談集。

古本暮らし

古本暮らし

★『古本暮らし』(荻原 魚雷 著/晶文社/1,785円)【→amazon
ほしい本を見て悩む。明日からの生活費のことを考える。でも、買っている。古本暮らしは、愉しく、辛く、幸せだ。古本屋巡礼が散歩。

病気だョ!全員集合―月乃光司対談集

病気だョ!全員集合―月乃光司対談集

★『病気だョ!全員集合 月乃光司対談集』(月乃光司/著 大槻ケンヂ/[述] 雨宮処凛/[述] 今一生/[述] 石井政之/[述] 手塚真/[述] ホーキング青山/[述] 信田さよ子/[述] 戸川純/[述] 中村うさぎ/[述] Kacco/[述] アイコ/[述] 大久保長男/[述] DAIGO/[述]/新紀元社/1,575円)【→amazon
新宿トークライブハウス「ロフトプラスワン」で、毎回満員御礼の病気イベント「こわれ者の祭典」の代表・月乃光司が、最強の面々と繰り広げた、すべての生きづらい人に捧げる涙と爆笑の熱きトーク集。

随筆三国志 (講談社文芸文庫)

随筆三国志 (講談社文芸文庫)

★『随筆三国志』(花田 清輝/講談社/1,260円)【→amazon
流行りの梁父吟が大好きな諸葛孔明は当時のアプレ・ゲール!強靭なレトリックと博覧強記で縦横に古典を論じ、同じく乱世の修羅にある現代の貌を浮き彫りにする花田流三国志論。戦争中に書かれた比類なき抵抗の書『復興期の精神』から最後の著作『日本のルネッサンス人』まで首尾一貫、転形期の人間像を描き続けた花田清輝が、三国志に託して今の世界を、さらに歴史の未来を透視する知的興奮に満ちた一冊。

★『清水義範ができるまで』(清水 義範 著/講談社/600円)【→amazon
斬新な発想を駆使し、ユーモア、SF、歴史ものなど、数多くのジャンルの小説を執筆し続ける著者の素顔とは?幼少期の読書体験から、作家を目指した経緯、そして小説の創作法まで、すべてを明かす。唯一無二のマルチ作家による、自伝的エッセイ集。文庫版特典、創作落語「お天気屋」、小説「添乗さん」を収録。

今は昔のこんなこと (文春新書)

今は昔のこんなこと (文春新書)

★『今は昔のこんなこと』(佐藤愛子/著/文藝春秋/777円)【→amazon
下働きのみよやが着物を捨て「アッパッパ」を着た日から幾星霜。気がつけば「ステテコ」に「カンカン帽」のオッサンは消え、「ホホホ」と笑う女もいない―懐かしさより笑いを誘う、絶滅風俗事典。

天皇陛下萬歳―爆弾三勇士序説 (洋泉社MC新書)

天皇陛下萬歳―爆弾三勇士序説 (洋泉社MC新書)

★『天皇陛下萬歳 爆弾三勇士序説』(上野 英信 著/洋泉社/1,785円)【→amazon
1932年2月、上海事変に際し廟巷鎮で、突撃路を開くため破壊筒をかかえて鉄条網に突っ込んだ三人の工兵―作江伊之助、江下武二、北川丞―は、敵陣に運び込んだ爆弾とともに「天皇陛下萬歳」の一声を残し、自らの身を散らせた。世にいう爆弾三勇士である。彼らを軍国主義日本はいかにして神様に仕上げたのか。それによって何をしようとしたのか。いや、そもそも彼らは本当に「天皇陛下萬歳」と言ったのか。彼らはなぜ“軍神”ではないのか。そして、彼らのなかに被差別部落民がいるという心ない噂はなぜ民衆に広がったのか。―これらの疑問の底から“いわれなき神”と“いわれなき死”という日本人の思想の根を掘り起こす渾身のノンフィクション。待望の復刊。

不思議の国 ルイス・キャロルのロシア旅行記

不思議の国 ルイス・キャロルのロシア旅行記

★『不思議の国ルイス・キャロルのロシア旅行記』(L.キャロル 著 笠井 勝子 訳/開文社出版/2,100円)【→amazon
不思議の国のアリス』を出版して一年半程のちの一八六七年のロシア旅行記

20世紀

20世紀

★『20世紀』(A.ロビタ 著 朝比奈 弘治 訳/朝日出版社/3,360円)【→amazon
知られざる未来予測のチャンピオン、120年ぶりに日本に登場。奇想天外な空中船が飛び交う近未来のパリ。人々は家にいながら世界の情報にリンクし、株を買いあさっては一喜一憂。国家のボーダーはなくなって、10年に1度の革命に歓喜する!『地底旅行』『八十日間世界一周』のジュール・ヴェルヌと当時の人気を二分したフランスの奇才、アルベール・ロビダが21世紀に甦る。ロビダ自身による300点を超える挿画をふくめ、原典初版本(1883年刊)を完全復刻。

みんなが知りたい!「いろんな仕事なりたい職業」のことがわかる本 (まなぶっく)

みんなが知りたい!「いろんな仕事なりたい職業」のことがわかる本 (まなぶっく)

★『「いろんな仕事なりたい職業」のことがわかる本』(ジェイアクト 著/メイツ出版/1,260円)【→amazon
どうしたら憧れの職業につけるの?115種類をわかりやすく紹介。

あなたの知らないミミズのはなし

あなたの知らないミミズのはなし

★『あなたの知らない ミミズのはなし』(中村 方子 監修 山村 紳一郎 文/大月書店/1,680円)【→amazon
自然のリサイクルにはなくてはならない、ミミズの知られざる素顔。