『荒野の決闘』----これは普通に面白かった

 例によって映画の基礎情報はこちら。
荒野の決闘 - goo 映画
あらすじ 荒野の決闘 - goo 映画(ストーリーの結末が記載されていますのでご注意ください)
 あと、こちら。
荒野の決闘 My Darling Clementine
 ドク・ホリディとワイアット・アープが話のメインとなっている「OK牧場の決闘」というのは、西部劇を知らない人でも名前ぐらいは知っているとは思いますが、これは実際に起きた決闘(銃撃戦)に、アープ兄弟が「クラントン一家」に牛を盗まれたとか、ドク・ホリディを慕う元看護婦のクレメンタインとかを筋に絡めてフィクション化(ロマンス化)したいい話でした。賭博師ドク・ホリディ(ヴィクター・マチュア)の登場シーンが渋すぎ・カッコよすぎです。基本的にはワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)が主役の映画なんですが、そんなわけで目線はドクのほうに。肺を悪くして東部の都会を離れ、無宿者になる、それでも部屋の壁には医師の免許証や彼女の写真が貼って(置いて)ある、インテリヤクザなドクのデカダンというか破滅型の性格。それに対して牛泥棒のせいで全財産を失いながらも真面目で呑気にトゥームストーンという西部の田舎町に保安官としてその地位を固めていくワイアット・アープとその兄弟。ラストの決闘シーンにおけるカットのメリハリのつけ具合も見事で、これはやはり古典的(非現代的)名作と言うに価する映画じゃないでしょうか。10年ごとに見返したくなるぐらいのいい話です。