『久米邦武 史学の眼鏡で浮世の景を』『過去と未来の国々 中国と東欧』『綺想迷画大全』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年11月あたり)。

久米邦武―史学の眼鏡で浮世の景を (ミネルヴァ日本評伝選)

久米邦武―史学の眼鏡で浮世の景を (ミネルヴァ日本評伝選)

★『久米邦武 史学の眼鏡で浮世の景を』(高田誠二/著/ミネルヴァ書房/3,150円)【→amazon
『欧米回覧実記』の編著者、歴史の特等席で近代日本を眺む。
過去と未来の国々  ―中国と東欧― (光文社文庫)

過去と未来の国々 ―中国と東欧― (光文社文庫)

★『過去と未来の国々 中国と東欧』(開高健/著/光文社/500円)【→amazon
第二次大戦後に誕生し、十数年を経た当時の社会主義国の実情を克明に伝えたルポルタージュ。国交のない国・中国では、毛沢東周恩来らとの会見を通して、安保闘争に沸き立つ日本を俯瞰する。東西冷戦のさなかの東欧では、イデオロギーを享受し「安定」に暮らす人々を見つめる。ルポから約半世紀を経た現在、日本が戦後取ってきた航跡の考察を示唆する一冊。
綺想迷画大全

綺想迷画大全

★『綺想迷画大全』(中野美代子/著/飛鳥新社/3,800円)【→amazon
サルの将軍ハヌマーン、多頭の魔王ラーヴァナ、白い悪魔、飛行する仙人と空飛ぶ絨毯、西方へ飛ぶこうもり、角のない犀…など、「未知」への好奇と憧憬に満ちた「面白ヴィジュアル作品」の謎を深い洞察力と該博の知識で解き明かしつつ、読者を「視る快楽」へといざなう、綺想迷画漫遊記。