『美術批評と戦後美術』『携帯の無い青春』『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年11月あたり)。

美術批評と戦後美術

美術批評と戦後美術

★『美術批評と戦後美術』(美術評論家連盟/編/ブリュッケ/3,360円)【→amazon
美術批評は、時代の体温計たりえるか?熱っぽい言葉のバトルが繰り広げられたシンポジウムの記録と12のトピックスによって実践された戦後美術を問う批評・研究の試み。
携帯の無い青春

携帯の無い青春

★『携帯の無い青春』(酒井順子/著/幻冬舎/1,470円)【→amazon
80年代、軽カルチャーの郷愁に泣く。
決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル

決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル

★『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』(E.ジェイガー 著 栗木 さつき 訳/早川書房/2,205円)【→amazon
1386年、百年戦争さなかのフランスで、後世に名を残すひとつの決闘裁判がおこなわれた。ことの発端は、およそ1年前。ノルマンディの騎士ジャン・ド・カルージュの妻が強姦され、犯人として従騎士ジャック・ル・グリの名が挙げられた。重罪犯としてル・グリの処刑を望むカルージュと無罪を訴えつづけるル・グリ。ふたりの主張は平行線をたどり、一向に解決を見ない争いの決着は、生死を賭けた決闘裁判にゆだねられた。そして12月29日の寒い朝、王侯貴族や数千もの群衆が見つめるなか、甲冑に身を固めたふたりの男が、いっぽうが血を流して倒れるまで闘いつづけたのである。当時の人々が両者の支持をめぐって真っ二つに分かれたように、この決闘は、数世紀にわたって物議をかもし、後世の歴史家たちの意見も割れた。ほんとうのところ、罪を犯したのは誰だったのか、と。多くの研究者を虜にしてやまないこの事件の真相は、どこに隠されているのだろうか。