『文章読本さん江』『暴走する「地球温暖化」論 洗脳・煽動・歪曲の数々』『南京事件論争史 日本人は史実をどう認識してきたか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年12月あたり)。

文章読本さん江 (ちくま文庫)

文章読本さん江 (ちくま文庫)

★『文章読本さん江』(斎藤美奈子/著/筑摩書房/819円)【→amazon
名だたる名文家が次々と名乗りを挙げ、叱ったり諭したり自慢したり(?)して文章をご指南くださる「文章読本」。そんなありがたい指南書が100年に亘り延々書き続けられたのはなぜか。大御所たちの思惑、「文章読本界」の抗争、そして国語・作文教育の変遷にまで切り込み、「文章読本」をめぐる悲喜劇を見事に描き出す。文庫化にあたりネット時代の文章読本について新規書き下ろし。小林秀雄賞受賞作。★『暴走する「地球温暖化」論 洗脳・煽動・歪曲の数々』(武田邦彦/著 池田清彦/著 渡辺正/著 薬師院仁志/著 山形浩生/著 伊藤公紀/著 岩瀬正則/著/文芸春秋/1,600円)【→amazon
「地球は危ない」は本当か?頭を冷やして「環境危機」の真贋を見極めよ。アル・ゴアIPCCの「不都合な真実」を突く。環境問題を真摯に、かつ楽観的に考えるためのブックガイド付き。★『南京事件論争史 日本人は史実をどう認識してきたか』(笠原十九司/著/平凡社/882円)【→amazon
一九三七年一二月、南京市を占領した日本軍は、敗残・投降した中国軍兵士と捕虜、一般市民を殺戮・暴行し、おびただしい数の犠牲者を出した。この「南京事件」は当時の資料からもわかる明白な史実であるにもかかわらず、日本では否定派の存在によって「論争」がつづけられてきた。事件発生時から現在までの経過を丹念にたどることで、否定派の論拠の問題点とトリックを衝き、「論争」を生む日本人の歴史認識を問う。