『中世の秋の画家たち』『ジャズ喫茶四谷「いーぐる」の100枚』『神田村通信』

本日の読みたい本・おすすめ版(2007年12月あたり)。

中世の秋の画家たち (講談社学術文庫)

中世の秋の画家たち (講談社学術文庫)

★『中世の秋の画家たち』(堀越孝一/[著]/講談社/1,260円)【→amazon
十五世紀ネーデルラントホイジンガによって「中世の秋」と名づけられた一個の生活空間であった。ブリュージュ、ガン、アントウエルペンなどの都市が生み出す活気溢れる文化。ファン・アイク兄弟、メムリンク、ボッスなどのきらびやかな才能が描き出す世界とは?キリスト教のテーマに世俗的な要素を盛り込んだ「北方ルネサンス」の絵画を読む。 ★『ジャズ喫茶四谷「いーぐる」の100枚』(後藤雅洋/著/集英社/756円)【→amazon
ジョン・コルトレーンが死去した一九六七年、「いーぐる」は開店した。以後、ジャズ喫茶全盛の六〇、七〇年代から現在まで、四十年にわたって日本のジャズシーンを牽引している。時代の移り変わりのなかで、いったいどのようなアルバムが、ターンテーブルに載せられてきたのだろうか。それぞれの時代に、どんな曲がリクエストされていたのだろう?ジャズ喫茶ならではのセレクションが、その濃密な雰囲気や当時の時代の香りとともによみがえる。日本のジャズ受容史を語るうえでも、欠かせない一冊。
神田村通信

神田村通信

★『神田村通信』(鹿島茂/著/清流出版/1,680円)【→amazon
本の街・神田神保町に暮らす“フラヌール鹿島”の全生活を公開。