『アニキの時代 Vシネマに見るアニキ考』『戦後漫画のトップランナー横井福次郎 手塚治虫もひれ伏した天才漫画家の軌跡』『少女たちの性はなぜ空虚になったか』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年1月あたり)。

アニキの時代―Vシネマに見るアニキ考 (角川SSC新書)

アニキの時代―Vシネマに見るアニキ考 (角川SSC新書)

★『アニキの時代 Vシネマに見るアニキ考』(谷岡雅樹/著/角川マガジンズ/777円)【→amazon
巷で聞かれる新しいリーダー像、それは「オヤジ」ではなく「アニキ」である。プロ野球界にも芸能界にも、いろいろな業界にアニキはいる。が、特筆すべきなのはVシネマ業界だ。哀川翔竹内力、小沢仁志…。彼らがアニキという称号を得るまでに何をし、何をしなかったのか。アニキになるためにはどんな条件が必要なのか。その創生期からVシネマを見てきた著者が、アニキ俳優たちの本質に切り込む。そこから、現代社会の若者たちに求められるリーダー像が見えてくる。★『戦後漫画のトップランナー横井福次郎 手塚治虫もひれ伏した天才漫画家の軌跡』(清水勲/編著/臨川書店/2,835円)【→amazon
戦後まもない頃、先駆的SF漫画『ふしぎな国のプッチャー』や『冒険ターザン』を発表して、一躍人気を集めた横井福次郎。その魅力あふれる創造世界を、多数の図版とともに振り返る。
少女たちの性はなぜ空虚になったか (生活人新書)

少女たちの性はなぜ空虚になったか (生活人新書)

★『少女たちの性はなぜ空虚になったか』(高崎真規子/著/日本放送出版協会/735円)【→amazon
今、少女たちは、溢れる性情報に右往左往し、セックスは思春期の不安や焦燥からの逃げ場、価値や意味を見出せない「行為」になりさがっている。何故か?戦後、女(と男)の「性」は、家や社会の旧弊や管理から自立し、もっと実り豊かな果実を産むはずではなかったか。70・80・90年代、われら親世代が生み出した「性意識」の嘘と真実、その変容と挫折を辿る。