『現代短歌そのこころみ』『女になりたがる男たち』『浮世絵史概説 フェノロサ厳選20木版画による浮世絵史観』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年1月あたり)。

現代短歌 そのこころみ (集英社文庫)

現代短歌 そのこころみ (集英社文庫)

★『現代短歌そのこころみ』(関川夏央/著/集英社/650円)【→amazon
一九五三年、斎藤茂吉釈迢空という日本短歌界の二大巨星が墜ちた。翌年、一人の短歌雑誌編集者が発想した企画によって新しい才能が発見される。編集者の名は中井英夫。見いだされた新人は中城ふみ子寺山修司。その時から現代短歌のこころみの歴史がはじまった―。戦後の日本語表現中で異彩を放つ短歌という文芸ジャンル、その半世紀にわたる挑戦と新人群像を斬新な視点から描く。
女になりたがる男たち (新潮新書)

女になりたがる男たち (新潮新書)

★『女になりたがる男たち』(エリック・ゼムール/著 夏目幸子/訳/新潮社/714円)【→amazon
戦争よりも平和、力よりも優しさ、命令よりも理解。先進国ではいまや、女性的な価値観こそがスタンダードとなった。テレビではゲイのタレントが大活躍し、ガリガリのモデルが「理想の女性」となり、男女の差異はどんどん縮小している。しかし、その先に待ち受けているのは「文明世界の滅亡」かも知れない…。「男性性の喪失」が引き起こす問題点を敢えて指摘し、フランスで大論争になった問題の書の邦訳。
浮世絵史概説―フェノロサ厳選20木版画による浮世絵史観

浮世絵史概説―フェノロサ厳選20木版画による浮世絵史観

★『浮世絵史概説 フェノロサ厳選20木版画による浮世絵史観』(アーネストF.フェノロサ/著 高嶋良二/訳/新生出版/1,155円)【→amazon
フェノロサ没後100年の今なお燦然と輝きを放つ浮世絵師たちの歴史。岩佐又兵衛から広重まで20人の絵師が描く珠玉の精神を“フェノロサ美学”で読み解こう。