『コスプレ女子の時代』『パリの異邦人』『光源氏が愛した王朝ブランド品』

本日の読みたい本・おすすめ版(2008年3月あたり)。

コスプレ女子の時代 (ベスト新書)

コスプレ女子の時代 (ベスト新書)

★『コスプレ女子の時代』(杉浦由美子/著/ベストセラーズ/720円)【→amazon
今の若い女性は、デジカメを買って最初に撮影するのは自分自身だという。それだけ彼女たちにとって自分を撮影するのが普通になっているのだ。撮影の技術、ポーズの付け方など様々な要素を利用していけば、元の素材よりも可愛い「自分」を撮影することができる。それはデジカメで撮った自分だけではない。若い世代にとっての外見そのものが「コスプレ」、つまり自分を素材にして作り出す「作品」なのだ。そして、女性たちは、恋愛よりも、この「コスプレ」に夢中なのである!メガネっ娘から、ヒルズOLまで。現代女子生態の基礎知識。
パリの異邦人

パリの異邦人

★『パリの異邦人』(鹿島茂/著/中央公論新社/1,890円)【→amazon
ときにかろやか、ときに淫靡―触媒都市で起こった異邦人たちの「化学的変容」を、フランス文学者が概観する。20世紀フランスの「陰」と「陽」。
光源氏が愛した王朝ブランド品 (角川選書)

光源氏が愛した王朝ブランド品 (角川選書)

★『光源氏が愛した王朝ブランド品』(河添房江/著/角川学芸出版/1,575円)【→amazon
源氏物語』などの王朝物語には唐物といわれる舶来ブランド品が数多く登場する。陶磁器・ガラス・布・香料など、王朝生活を彩る美しい舶載品は高価で入手しにくく、入手できるかどうかは権力とのかかわりによって大きく左右された。物語の登場人物がどんなブランド品を使うか、誰にどういうブランド品を贈るか、地位や性格によって効果的に書き分けられた。ブランド品をキーワードに王朝物語世界を読み解く。